アンテナ笑い話

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10月も中旬になって、ようやく秋らしくなってきたなあ、という昼下り、私は自転車をゆっくりこいでいました。
近所の道端に車が止まっていました。その10m後ろから、私はその車のルーフアンテナに注目しました。
上の絵の 拡大図のように見えました。

「なんだ? あのラジオアンテナ。フォールデッドダイポールが2段くっついてるじゃん。
ラジオ用のアンテナじゃないのかな? 
だったら何。
あのフォールデッドダイポールの長さからすると、1GHz以上だろ? それとも短縮する仕掛けでもついてる? アマチュア無線か? タクシーでもないし。変だな。」
と、瞬時に思いめぐらしました。
私の自転車は5mまで近づきました。
で、わかりました。
「トンボだ ! 」
トンボが車の屋根の、黒いアンテナの先に、羽を広げてとまっていただけでした。
その羽が逆光を受けて光っていて、金属のアンテナエレメントに見えたのです。
我ながら笑ってしまいました。

ちなみに、フォールデッドダイポール とはアンテナの素子の一種で、
アナログTV時代の八木アンテナによく使われていました。アマチュア無線でもよく使います。

私は「アンテナ病」と自称するほど、アンテナ作りに夢中になっていた時期があります。熱病に浮かされるようにアンテナに執着し、研究と製作を繰り返していました。
今でも住宅街を歩くと屋根の上の、あるいはタワーの上の、アマチュア無線のアンテナをついつい探してしまいます。駅の近くでは鉄道の業務無線の八木アンテナやスリーブアンテナを見つけてはちょっと嬉しい気持ちになっています。

かくことさようにアンテナにご執心なので、トンボの羽が新型の珍しいアンテナに見えたんですね。
皆さんには、こういうことはありませんか?

バラックとは関係ありませんが、閑話休題ということで。
秋の日の笑い話です。