これはSDRラジオのPC 画面です。最新式のラジオでして、PC を使って受信します。心臓部はそのPCにUSB接続する ドングル です。
私は2015年ころ、これに飛びつきました。2014年にDSPラジオに感心し、次にはSDRだったのです。
SDR とは SoftWare Defined Radio のことで、ハイ わけわかりません。
初めは全く無知で、未知の世界の冒険でした。あちこちの情報を集めて、PCと戦いながら、なんとか成功しました。随分苦労した覚えがあります。
上の写真は、HDSDR というソフトの画面です。81.3MHzの Jwave を受信しているところで、右の方には 81.9MHzの NHK横浜の電波、左には 80.7MHzのNHK千葉、 80.0MHzの 東京FM が見えています。
今回は解説ではなく、ただの紹介です。
これが心臓部の USBドングルです。当時、アイテンドーで見つけ、千円ちょっとで買いました。今ではネット上で不自由なく買え、種類も増えているようです。
さて、初めに使ったソフトは、冒頭の写真とは違うもので、SDR#(Sharp)というものでした。表示画面など初心者向けと思ったからです。
ところが、初めにダウンロードしたこのソフトに随分苦労しました。
私は当時 Windows Vista を使っていて、それにインストールすると、フレームワーク とかいうプログラムが入ってないから動かないとPCがのたまったのです。
フレームワークって、なんだよそれ、といやんなりましたが、ぐっとこらえて、マイクロソフトのページへ行って入手して、インストールしました。この作業だけでも素人には大変でした。あともう1つくらいプログラムを準備したように思いますが、忘れました。ランタイムというものだったかも知れませんが。
さて、改めて SDR# をインストールすると、起動しました。
やった一 と思いましたが全然動きません。PCで苦労する方は皆さん経験あるでしようが、何度もインストールや削除や再起動をやり直しました。
でもだめでした。PC 内のドライバーを調べたり、いろいろ悩まされて、腐りました。
数日後、この無料ソフトのある英文のHPに行ってみると、バージョンがちょっとUPしていました。これをダウンロードして、インストールすると、なんと一発始動しました‼
たぶん初めにインストールしたのにはバグがあったのでしょう。やれやれでしたが、メデタシ。
SDR#で何度かFM を聞きました。周波数表示が少しずれましたが、結構いい音です。歪みも濁りもない素直な音です。ただし、デシタルっぽい深みのない音です。音はPCの再生装置に依存しますが。
アンテナはドングルに細いアルミ線を20cmくらい挿しただけでも受信できました。FMラジオ放送に対しては感度は結構いいです。下の写真は40cmくらいのアルミ線を適当にコイルにし、背丈を短くしたものです。これは最近の写真でして、PC は Windows7 です。
SDR# の次には 冒頭写真の HDSDR というソフトをインストールしました。こっちの方が難しそうでしたが、S メーターがあるし、周波数表示は正確そうで、いろいろ受信できそうだったからです。
すでに SDR# で洗礼を受けていたので、HDSDR は苦労せずに導入できました。
このソフトでは設定項目が多くて難しいです。しかし、FMラジオの受信くらいならなんとかなりました
上の写真は Band Width という項目の設定画面です。FM放送はバンドの幅を広くしておかないと、復調できず、音声になりません。元々、放送電波の音声幅が15KHzあるからです。
ドングルの中身です。アンテナジャックは元々、 MCX という非常に小さい端子ですが、私は、 SMA 規格への変換プラブを付けて使いました。SMA は.ハンディ一トランシーバーに使われていて、更にこの先にBNCにも変換でき、普通の同軸が使えます。
ドングルはかなり熱くなりましたので、通気の穴を私が開けました。
ネットで検索すると、詳しい解説のページが結構あります。が、「SDR」だけで検索すると、金融や経済、IMFの解説ばかり並びます。「ラジオ」などを並記しないといけません。知名度が低いのでしょうか? ナンタルチア!
(古っ、サンタルチアの洒落)
このドングルの受信範囲は 44MHz~1002MHz で、中波ラジオが聞けないのが、残念です。
しかし、ある改造と、簡単な付加装置で、中波AM、受信できました。今後、紹介しましょう。