私は今、いわゆる検査入院で、入院しています。あることで、寝耳に水の緊急入院でした。それながら、痛いとか、自覚症状はなく、元気なのです。しかし、ラジオや無線の実験が出来ないので、全く つれづれ しています。
で、いくつか、思いついたことを、文章で、このページに そのつどUP しておこうと考えました。
■「Eスポ」を俳句の季語に定めよう ■
当ブログで
『超再生 50MHz Eスポのこと』 というのを載せていますが、これを書いているとき、私は自分の中学生時代のEスポの経験や憧れを、眩しいものを見るように目を細めて思い出していました。
このとき、Eスポのこの光景の俳句が、ふと浮かびました。書きとめたのではなく、心の中に放っておきました。
私には俳句の趣味はありません。しかし、とおりいっぺんの知識はあります。
五七五で、季節を表わす【季語】を入れなければいけない。
手に取って見たことはないのですが、世の中には『俳句歳時記』 という本が出ていて、そこに季語が定められて、春夏秋冬に分け並んでいるようです。
で、私は、「Eスポ」を 夏の季語 に定めるべきだと、思うのです。i
JARLが、俳句学界とか俳句協会とかに訴ったえたら、どうでしょぅ。
アマチュア無線を知らない、俳句趣味の人が、『歳時記』を見て、「ん?」と思うでしょう。
「Eスポ ? なにこれ ?」
「スポーツ新聞が季語 ?」
「なになに、なるほど。じゃ、免許取って、ひとつやってみるか」
と、アマチュア無線の世界に入ってくるでしょう。
リグやアンテナが爆売れすることでしょう。
ヤエスやアイコムやアルインコや、ダイヤモンド とか、無線機メーカーもアンテナメーカーも団結して、JARLと共に訴えたらどうでしょう。
私のー句
Eスポや 少年の夢 空を行く
■ ホスピタルグレード ■
オーディオの世界では、「ホスピタルグレード」という語が使われることがあります。例えば電源コードで、抜け落ちることなく、金属の接触抵抗が低いなどの、信頼性と性能の高い物です。
で、なんで、食事の写真なのよ ? ときますね?
私は入院というのがこれが初めてです。入院してー番驚いたのは、入院食の質の高さです。昔のうわさだと、病院の飯はまずい。私もそうだろうと思っていました。
ところが、入ってみて、初めて食べたら、けっこう旨い。塩気は少ないはずなのに、イケる。私はー応健康なので、毎回、完食しています。
それから、量として、私が日常で摂ってきた量の三倍はある。三度三度、ご飯 がついてくる。こんなに食って太らねえか ? 胃もたれしねえか? と心配しきり。
ところが、毎回完食してるに、食べはじめて、5日で体重が6Kg 減りました。なんで ? すげえな 病院食 !
もう、よほどの、技術で献立を考えてるんだろうな、また、それを実現する調理の技術。これはもう 「ホスピタルグレード」と称賛すべきでしょう。
ちなみに私のメニューは特別な制限のない、「常食」のようです。
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煮込みハンバーグです。きっと魚ばっかりなんだろうな、と思っていたらこんなのも出ました。
毎食、フルーツも付きます。ご飯は200g。野菜は今まで私が食べていた量の5倍くらいは摂取することになります。
焼そば。こんなフレンドリーなのも出ました。これは本当に意外でした。我々の心まで読んで、サービスしてくれているようです。
ご飯食に少し飽きたころ、パンも出ました。ジャムの小袋が付いていました。ゆうべは、ご飯に、ふりかけの小袋が付いてきました。
私は焼そばは普通に好きですが、一度にこの写真ほどは食べられません。それこそ胃がもたれる。ところが、食べちゃいました。へっちゃらでした。
入院食を食べると、落ち込んだ気持ちが、少し浮かんできます。ま、なんとかなるかあ、みたいに。今、心配したってしょうがねえや、みたいに。
入院食を食べつづけると、大げさに言うと、体も心も浄化されてゆくようで、ナチュラル、ニュートラル、素(す)に戻った感じです。
いやー、「食事の力」ってすごいなあ、と初めて心にしみました。食の大切さをもっと若いころから悟っているべきでした。
ちなみに、私のよく行く、ジャズ喫茶 ティーガーデン の、名物のーつは 焼きそば です。ママが作るのは、絶品で見事です。
青のりが天の川のように、そばの上に、ふんだんに、かけ流してあって、肉も野菜もたくさん、新鮮です。紅生姜もたっぷり添えられてます。全体、量もありますが、これがもたれません。
蛇足小説
* ホスピタルグレードじゃない
手術室の光景 *
「先生スイッチが、故障です。ツマミ上げても入りません。」
「何 ? ! こんな時にか。うん、きっと、接触不良だな。君、ゴム手袋してるな ? 」
「ハイしてます。」
「じゃあ、その機械の後ろの鉄板を外すんだ。4隅にネジがあるだろ。ピンセットの頭で回わして、抜くんだ。鉄板をはがせ。」
「先生、外せました ! 」
「よし、君は有望だ。では、中を見ろ。スイッチの裏側わかるな。次にピンセットを普通に持て。スイッチに配線が2本ついてるだろ ? その2箇所に、ピンセットの先を、またぐように接触させるんだ。ショートさせるんだよ ! 」
「え ? 先生、そんなことして大丈夫ですか ? 恐くないですか ? 」
「大丈夫だよ。そりゃ火花くらいは飛ぶさ。でも君の手はゴムに守られてる。」
「ですが、、、」
「バカ、早くしたまえ。クランケの命がかかってるんだぞ ! 」
終わり
■ 病院のBGM ■
本日の昼食は キーマカレー でした。おいしかったです。ヨーグルトが付いてました。ニンジンサラダは初めて食べました。おいしかったです。
この写真、BGMのこととは、関係ありません。ここに、本当はモーツァルトの肖像画を出したかったのですか、問題があるといけないので、差し替えました。あしからず。
さて、病室棟の廊下にはBGMが流れています。とても小さな音でです。気づかない人もいるかもしれません。
曲は主にピアノ独奏。騒がしくない癒される曲ばかりです。たまにオーケストラで映画音楽かポピュラーを流しますが、クラシックが多いです。
きのう、モーツァルトの『ピアノソナタ イ長調』が流れました。お、いいな。と聞き耳を立てました。ターンタタ、ターンターン という有名な曲です。
私はジャズやシャンソンを知る前は、長年クラシックを聴いていましたから、クラシツックに造詣が深いのです。私は聞いただけで曲名もわかります。
『ピアノソナタ イ長調』は久しぶりだなあ。しずかでいいなあ~と思っていました。K(ケッヘル)331番だな、と。
ふと気になりました。この第三楽章は別名 トルコ行進曲 という楽章ですが、演奏つづけるかなあ、と思いました。
さて、いよいよ第三楽章だ。トルコ行進曲 だぞ。来るかなあ、来ないかなあ。とかまえました。
来ませんでした。トルコ行進曲 はカットされていました。
やっぱりな、と思いました。あれ、テンポが早くて元気すぎるもんなあ、病室棟には向いてねえもんなあ、と思いました。
モーツァルト ピアノソナタの第二楽章の次は、ショパンの、静かなワルツがつながってました。ま、そうなるだろうと思いました。
*よく流れる曲*
『トロイメライ』 ピアノで。
サティー ピアノの有名なあれら。 ただし、不安にさせるようなヘンなメロディーの曲はカットで。
順次、いろいろ聞きました。
下の4曲は弦楽オーケストラの演奏。
『カバレリアルスティカーナ』の『関奏曲』
『サムソンとデリラ』の『あなたの声に私の心は開く』
『オーバー ザ レインボー』
『ターミー』 米、デビーレイノルズの映画
上の2曲はクラシツクで、ほほー、という感じ。とくに『サムソンと、、』は私の好きな曲で、家では、ソプラノのレコードを聴いていました。
『ターミー』 家では、原曲の歌をレコードで聴いていました。美しいメロディーだなあと、今あらためて思いました。
病院のBGM曲集は、その道の学者やプロが編集してるんだろうなあ、と思います。
今朝、モーツァルトの『クラリネット五重奏曲』が流れていました。ちゃんとクラリネットと弦楽で。
久しぶりだなあ、トロッとしてていいなあ、と思いました。
でもすぐに、あれ ? もしかしてこれ、ブラームス ? ブラームスの クラリネット五重奏曲 ? いや、モーツァルト ?
わからなくなってしまいました。クラシックに造詣の深い私がです。
(この記事を書き終えた翌日)
モーツァルトの肖像はどうしても載せたかったので、思いついて、私がスマホで手描きしました。
■ 病院の窓から ■
私のいる病棟の廊下の外れの窓から見える景色です。左に高いビル。真ん中より少し右に 東京スカイツリー が見えます。手前に鳥よけか、金網が写ってしまっています。スマホなので仕方ないです。
写真は拡大してあるので、近くに見えますが、数キロ離れています。
ちなみに、この写真、スカイツリーの、第1展望フロアー、第2展望フロアーが、木のコブのように写ってるの、わかりますか?
これ、金網の六角形のマスの中に、ひとつづつ入れて撮るの、大変だったんですよ。
この風景を見たとき、私は「あ」と思いました。左のビル、見たことある。きっと、あのビルだ。こういう位置に病院はあるんだ、と。
このタワービルは高さ100mあって、屋上が展望階になっていて、行けるのです。私は、自分の住む町から電車でやって来て、今までに二度、上がったことがあります。
上からは関東平野ー望というと大げさですが、けっこう見通しよく眺望できるのです。もちろん、富士山も見えます。
この展望階をグルっとひとまわりして、東西南北の景色を見ていました。南に東京湾、西に奥多摩の山。で、そのとき、今私のいる病院も、小さな小さな白い点として、見えていたはずですが、覚えがありません。
自分がかつて、上がった展望階が見える病院に居るなんて。「奇遇」とか、そういうお気楽なものではなく、何か思うところがありました。
ま、それだけの話です。
逆に、お気楽な奇遇といえば、旅の話です。私はけっこうあちこち行きますが、1度行った所にはまず行かないです。
ところが、同じ所を2度訪れたという経験もあります。敢えてめざして行ったのではなく、たまたま寄ったという感じ。
そういう場所の一つに、北海道の、能取岬(のとろみさき) がありました。網走の海辺。それほど有名じゃない名所。
1度めに行ったのは、若いころ。夏の草地に、縞模様の燈台がポツンと立ち、その向こうは海でした。
2度めに行ったのは、それから20年後。真冬2月。雪が少し積もっていて、白。空は灰色。海には流氷が来ていました。計画もなく、通りすがりに、友人と見に行ったのです。
ここに2度来るとは思わなかったなあー、という軽い感慨でした。
実は2度めの網走行きは、無線で知りあった、網走のOB (目上の方) が「流氷が来てるよ」というので、無線仲間と長い旅をして、見に行ったのでした。もちろん網走のOBとアイボール (お会い) もしました。