病院だより 雑文集


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 私は今、いわゆる検査入院で、入院しています。あることで、寝耳に水の緊急入院でした。それながら、痛いとか、自覚症状はなく、元気なのです。しかし、ラジオや無線の実験が出来ないので、全く つれづれ しています。

 で、いくつか、思いついたことを、文章で、このページに そのつどUP しておこうと考えました。

 

■「Eスポ」を俳句の季語に定めよう  ■f:id:aug417:20221118055112j:image
 当ブログで

『超再生  50MHz  Eスポのこと』 というのを載せていますが、これを書いているとき、私は自分の中学生時代のEスポの経験や憧れを、眩しいものを見るように目を細めて思い出していました。

 このとき、Eスポのこの光景の俳句が、ふと浮かびました。書きとめたのではなく、心の中に放っておきました。

 私には俳句の趣味はありません。しかし、とおりいっぺんの知識はあります。

 五七五で、季節を表わす【季語】を入れなければいけない。

 手に取って見たことはないのですが、世の中には『俳句歳時記』 という本が出ていて、そこに季語が定められて、春夏秋冬に分け並んでいるようです。

 で、私は、「Eスポ」を 夏の季語 に定めるべきだと、思うのです。i

 JARLが、俳句学界とか俳句協会とかに訴ったえたら、どうでしょぅ。

 アマチュア無線を知らない、俳句趣味の人が、『歳時記』を見て、「ん?」と思うでしょう。

 「Eスポ  ? なにこれ  ?」 

 「スポーツ新聞が季語  ?」

 「なになに、なるほど。じゃ、免許取って、ひとつやってみるか」

と、アマチュア無線の世界に入ってくるでしょう。

 リグやアンテナが爆売れすることでしょう。

 ヤエスアイコムやアルインコや、ダイヤモンド とか、無線機メーカーもアンテナメーカーも団結して、JARLと共に訴えたらどうでしょう。

 

 私のー句

 

 Eスポや 少年の夢 空を行く

 

 

■  ホスピタルグレード  ■

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 オーディオの世界では、「ホスピタルグレード」という語が使われることがあります。例えば電源コードで、抜け落ちることなく、金属の接触抵抗が低いなどの、信頼性と性能の高い物です。

 で、なんで、食事の写真なのよ  ? ときますね?

 私は入院というのがこれが初めてです。入院してー番驚いたのは、入院食の質の高さです。昔のうわさだと、病院の飯はまずい。私もそうだろうと思っていました。

 ところが、入ってみて、初めて食べたら、けっこう旨い。塩気は少ないはずなのに、イケる。私はー応健康なので、毎回、完食しています。

 それから、量として、私が日常で摂ってきた量の三倍はある。三度三度、ご飯 がついてくる。こんなに食って太らねえか  ? 胃もたれしねえか? と心配しきり。

 ところが、毎回完食してるに、食べはじめて、5日で体重が6Kg 減りました。なんで  ? すげえな 病院食  !

 もう、よほどの、技術で献立を考えてるんだろうな、また、それを実現する調理の技術。これはもう 「ホスピタルグレード」と称賛すべきでしょう。

 ちなみに私のメニューは特別な制限のない、「常食」のようです。


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 煮込みハンバーグです。きっと魚ばっかりなんだろうな、と思っていたらこんなのも出ました。

 毎食、フルーツも付きます。ご飯は200g。野菜は今まで私が食べていた量の5倍くらいは摂取することになります。


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 焼そば。こんなフレンドリーなのも出ました。これは本当に意外でした。我々の心まで読んで、サービスしてくれているようです。

 ご飯食に少し飽きたころ、パンも出ました。ジャムの小袋が付いていました。ゆうべは、ご飯に、ふりかけの小袋が付いてきました。

 私は焼そばは普通に好きですが、一度にこの写真ほどは食べられません。それこそ胃がもたれる。ところが、食べちゃいました。へっちゃらでした。

 

 入院食を食べると、落ち込んだ気持ちが、少し浮かんできます。ま、なんとかなるかあ、みたいに。今、心配したってしょうがねえや、みたいに。

 入院食を食べつづけると、大げさに言うと、体も心も浄化されてゆくようで、ナチュラル、ニュートラル、素(す)に戻った感じです。

 いやー、「食事の力」ってすごいなあ、と初めて心にしみました。食の大切さをもっと若いころから悟っているべきでした。

 

 ちなみに、私のよく行く、ジャズ喫茶 ティーガーデン の、名物のーつは 焼きそば です。ママが作るのは、絶品で見事です。

 青のりが天の川のように、そばの上に、ふんだんに、かけ流してあって、肉も野菜もたくさん、新鮮です。紅生姜もたっぷり添えられてます。全体、量もありますが、これがもたれません。

 

      蛇足小説

  *  ホスピタルグレードじゃない

           手術室の光景  *

「先生スイッチが、故障です。ツマミ上げても入りません。」

「何  ?  !    こんな時にか。うん、きっと、接触不良だな。君、ゴム手袋してるな  ?  」

「ハイしてます。」

「じゃあ、その機械の後ろの鉄板を外すんだ。4隅にネジがあるだろ。ピンセットの頭で回わして、抜くんだ。鉄板をはがせ。」

「先生、外せました  !  」

「よし、君は有望だ。では、中を見ろ。スイッチの裏側わかるな。次にピンセットを普通に持て。スイッチに配線が2本ついてるだろ  ? その2箇所に、ピンセットの先を、またぐように接触させるんだ。ショートさせるんだよ  !  」

「え  ? 先生、そんなことして大丈夫ですか  ? 恐くないですか  ?  」

「大丈夫だよ。そりゃ火花くらいは飛ぶさ。でも君の手はゴムに守られてる。」

「ですが、、、」

「バカ、早くしたまえ。クランケの命がかかってるんだぞ  ! 」

 

   終わり

 

 

■  病院のBGM  ■


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 本日の昼食は キーマカレー でした。おいしかったです。ヨーグルトが付いてました。ニンジンサラダは初めて食べました。おいしかったです。

 この写真、BGMのこととは、関係ありません。ここに、本当はモーツァルト肖像画を出したかったのですか、問題があるといけないので、差し替えました。あしからず。

 

 さて、病室棟の廊下にはBGMが流れています。とても小さな音でです。気づかない人もいるかもしれません。

 曲は主にピアノ独奏。騒がしくない癒される曲ばかりです。たまにオーケストラで映画音楽かポピュラーを流しますが、クラシックが多いです。

 

 きのう、モーツァルトの『ピアノソナタ イ長調』が流れました。お、いいな。と聞き耳を立てました。ターンタタ、ターンターン という有名な曲です。

 私はジャズやシャンソンを知る前は、長年クラシックを聴いていましたから、クラシツックに造詣が深いのです。私は聞いただけで曲名もわかります。

 『ピアノソナタ イ長調』は久しぶりだなあ。しずかでいいなあ~と思っていました。K(ケッヘル)331番だな、と。

 ふと気になりました。この第三楽章は別名  トルコ行進曲  という楽章ですが、演奏つづけるかなあ、と思いました。

 さて、いよいよ第三楽章だ。トルコ行進曲 だぞ。来るかなあ、来ないかなあ。とかまえました。

 来ませんでした。トルコ行進曲 はカットされていました。

 やっぱりな、と思いました。あれ、テンポが早くて元気すぎるもんなあ、病室棟には向いてねえもんなあ、と思いました。

 

 モーツァルト ピアノソナタの第二楽章の次は、ショパンの、静かなワルツがつながってました。ま、そうなるだろうと思いました。

 

 *よく流れる曲*

トロイメライ』 ピアノで。

ティー ピアノの有名なあれら。 ただし、不安にさせるようなヘンなメロディーの曲はカットで。

 

順次、いろいろ聞きました。

 下の4曲は弦楽オーケストラの演奏。

『カバレリアルスティカーナ』の『関奏曲』

サムソンとデリラ』の『あなたの声に私の心は開く』

『オーバー  ザ レインボー』

『ターミー』 米、デビーレイノルズの映画

上の2曲はクラシツクで、ほほー、という感じ。とくに『サムソンと、、』は私の好きな曲で、家では、ソプラノのレコードを聴いていました。

『ターミー』 家では、原曲の歌をレコードで聴いていました。美しいメロディーだなあと、今あらためて思いました。

 

 病院のBGM曲集は、その道の学者やプロが編集してるんだろうなあ、と思います。

 

 

 今朝、モーツァルトの『クラリネット五重奏曲』が流れていました。ちゃんとクラリネットと弦楽で。

 久しぶりだなあ、トロッとしてていいなあ、と思いました。

 でもすぐに、あれ  ? もしかしてこれ、ブラームス  ? ブラームスの クラリネット五重奏曲   ? いや、モーツァルト  ?

 わからなくなってしまいました。クラシックに造詣の深い私がです。

 

  (この記事を書き終えた翌日)

  モーツァルトの肖像はどうしても載せたかったので、思いついて、私がスマホで手描きしました。


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■  病院の窓から  ■

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 私のいる病棟の廊下の外れの窓から見える景色です。左に高いビル。真ん中より少し右に 東京スカイツリー が見えます。手前に鳥よけか、金網が写ってしまっています。スマホなので仕方ないです。

 写真は拡大してあるので、近くに見えますが、数キロ離れています。

 ちなみに、この写真、スカイツリーの、第1展望フロアー、第2展望フロアーが、木のコブのように写ってるの、わかりますか?

 これ、金網の六角形のマスの中に、ひとつづつ入れて撮るの、大変だったんですよ。

 

 この風景を見たとき、私は「あ」と思いました。左のビル、見たことある。きっと、あのビルだ。こういう位置に病院はあるんだ、と。

 このタワービルは高さ100mあって、屋上が展望階になっていて、行けるのです。私は、自分の住む町から電車でやって来て、今までに二度、上がったことがあります。

 上からは関東平野ー望というと大げさですが、けっこう見通しよく眺望できるのです。もちろん、富士山も見えます。

 この展望階をグルっとひとまわりして、東西南北の景色を見ていました。南に東京湾、西に奥多摩の山。で、そのとき、今私のいる病院も、小さな小さな白い点として、見えていたはずですが、覚えがありません。

 自分がかつて、上がった展望階が見える病院に居るなんて。「奇遇」とか、そういうお気楽なものではなく、何か思うところがありました。

 ま、それだけの話です。

 

 逆に、お気楽な奇遇といえば、旅の話です。私はけっこうあちこち行きますが、1度行った所にはまず行かないです。

 ところが、同じ所を2度訪れたという経験もあります。敢えてめざして行ったのではなく、たまたま寄ったという感じ。

 

 そういう場所の一つに、北海道の、能取岬(のとろみさき) がありました。網走の海辺。それほど有名じゃない名所。

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 1度めに行ったのは、若いころ。夏の草地に、縞模様の燈台がポツンと立ち、その向こうは海でした。

 2度めに行ったのは、それから20年後。真冬2月。雪が少し積もっていて、白。空は灰色。海には流氷が来ていました。計画もなく、通りすがりに、友人と見に行ったのです。

 ここに2度来るとは思わなかったなあー、という軽い感慨でした。

 

 実は2度めの網走行きは、無線で知りあった、網走のOB  (目上の方) が「流氷が来てるよ」というので、無線仲間と長い旅をして、見に行ったのでした。もちろん網走のOBとアイボール  (お会い)  もしました。