ついに登場 周波数可変型AMトランスミッター !
執念の周波数可変型!
送信周波数を自由に設定できます。使える領域に達しました。
秋月電子(あきづきでんし) の発振モジュール LTC1799 を使います
最大のキモは フェライトバーアンテナコイルを 送信アンテナ に使用することです。これは世記の大発明ではあるまいか ? と自負しておりす。
回路図です。こんなに単純でいいのか というくらい超簡単。
* 注 後記 * バーアンテナ
コイルの巻数は、決定版では、55回にしました。
半固定のVRは 多回転ボリューム とか ポテンションメータ とかいう物です。200K ohm です。(JS予備実験の編で、これが使えそうもないと書きましたが、当機の設定変更の末、大丈夫となりました。)
モジュールの 5ピン6ピン はショートします。これによって 分周率を N=1 とします。計算法方は予備実験編を見て下さい。
青いのがポテンションメータ。これでAM帯はカバーできそうです。
ポテンションメータは IC ソケットのピンへつないでいます。スクリューネジの下の脚と真中の脚をー緒に1ピンへつなぎ、3本めの脚を ICソケットの3ピンへつなぎます。
モジュールの 5-6ピン はモジュールの上でショート配線つけてます。
4ピンを1ピンへつなぐと、電源ONで小さなLEDがピカッ。 ただし、6mAくらい食います。電池の消耗が増えます。また、LEDからのノイズがわずかに乗ります。私は使っていません。RFメーターがパイロットランプの代りにもなるので。
フェライトバーは、径1cmくらいの、長さ12cmくらいです。リッツ線は太いのを使ってます。0.2~0.3mmくらいの太さに見えます。太いと、扱いが楽です。オヤイデで 10m 600円 でした。
バリコンのホットとアースに周波数テスターを付ければ、測れます。このテスター簡易的ですが、便利です。秋月電子 TKPH6A
アンテナコイルは市販のバーアンテナでも使えます。バリコンの容量は初めは大きい方が良いです。
ー番上のコイルは 長さ5cmです。340uH。使えますが、飛距離は1mでした。
中段は長さ14cmで、640uH です。
市販のコイルは線が細く、両者とも、直流抵抗が 1.7 ohmあり、下段の私のコイルは 60回だと、240uH 直流抵抗 0,25 ohm でした。抵抗が小さい方が、Qが高くなるので、太い線を手巻きした方が有利かと思います。
RFメーターの回路図です。メーターがなくても 自分の耳と電流テスターにたよれば大丈夫ですが、メーターがあると、チューニングが楽になり、カッコイイです。
メーターは、絶対値を測るのではないので ラジケータ で十分です。バラックにはラジケータが似合います。
ピックアップコイルを数回、フェライトバーに巻きます。バーの真ん中は避けた方がいいでしょう。冒頭の写真でバーの右に巻いてあるオレンジの線で、4回くらい。ラジケータの感度によりけりです。私のは 200uA計です。
メーター手前の RF整流回路 は小さな基板で作りました。
今回、トランスはサンスイの ST-17A に変更しました。(番外の実験ではST-28) モジュールに高めの電圧を与えるためです。入力インピーダンスも1K以上ありそうです。
今回、バリコンは エアーバリコン を使いました。今までの実験でポリバリコンより、エアーの方が音が良いとわかりました。大げさに例えると、ポリはモヤモヤ感があり、エアーはハッキリ してるっていう感じです。60~70pF あたりでベストチューニングでした。
チューニングもエアーの方が、Qが高いせいか、ベストポイントを取りやすいです。
チューニングはちょっと根気が要ります。
モジュールの発振周波数を、半固VRを測っておき、計算で出しておきます。(私のは 73K Ohm で 1300KHz くらい) 受信ラジオをその周波数にして、近づけておきます。
バリコンを回わして、ラジオに何かの反応が出たら、ほぼ成功。音楽を入れて流れれば大成功。あとは根気よく繰り返して、観察します。
バリコン180度まわすと、音が強くなるポイントが2~3個所あることがあります。この時、電池のあとに電流計を入れておき、2.5mA 流れるポイントを選びます。これより多いポイントは高調波を選んでしまっている可能性があって、NGです。又、電流が1mA以下というポイントもニセ物です。2m~2.5mAの間が良いと思われます。
この点、設定周波数は 高い方が有利です。1000KHzを超えていれば、高調波が現われるのは1500Hz以上になると思われるので。
例えば、600Hzに設定すると、900 1200 あたりに高調波が出て、ダマサレそうです。
また、このモジュールは周波数が高い方が、経験的に、わずかに調子良いと思われました。N= 1 のとき、500kHz以上という指定になっていますから。
SDRラジオ HDSDR で当機OFF状態の 受信映像です。元々のノイズがわかります。送信は1300KHz設定。1300KHzに盛大に信号がありますが、不明。当機か、受信測SDRの内部ノイズかと。あとは静かです。
当機ONで 電波が出ている状態。1300KHz の倍の2600KHzに高調波が出ています。間の1950Kにも盛大に不要輻射。ただこれはラジオ帯域外なので、チューニング時にまどわされないでしょう。
CDから音楽を流しています。音声のスペクトラムも表示されてます。
送信 600KHz 設定です。結構不要輻射 がラジオ帯域に出ていて、まどわされそうです。
このように測定してました。当機の後ろの SDRのAM受信機は 以前作ったドングル利用の物です。
2021 12/10 UP
『SDRラジオAMチューナー ちょっとましになって』
こんなことにも使えるですね。作っておいて良かった。
このAMトランスミッター の変調率は、入力1KHz 0.3V で 15% くらいと、高くはありませんが、送り出し側機の音圧によります。
私はポータブルCDプレーヤーの イヤホン出力とライン出力で実験しましたが、両方ともOKでした。ラジオ放送局の音声より少し小さい音量でした。
レコードプレーヤーなどは、プリアンプの出力から取りますが、VOLがついているのでOKだと思います。
飛距離は、ノイズなしで4mといった所です。
実験のときは、私は、自作『ミュー同調ラジオ』当ブログ掲載。また、ソニーの最後のアナログラジオと言われているラジオも使ってます。
電源電圧が 5.5V以下 になると、NGになりそうです。ただ、電池新品4本の合計が6.4Vくらい(接続した状態で) あるので、2.5mAから予想して、結構もつだろうと思います。
実は先日、24時間スイッチ切り忘れ、測ると、0.27V 下がっていました。これから察するに、毎日1時間使ってもーニケ月はもつかなあと思っています。
上の写真では一緒に撮ってますが、ポータブルCDプレーヤー や スマホ などからはノイズが出ています。AMトランスミッターや受信ラジオから離さないといけません。
ペットボトルのキャップに板を挟んで、少し後ろへ そっくりかえしています。重心とメーターの見易さのためです。バラックは自在です。
電池Boxのネジどめ。電池があたらない所にネジ。
かまぼこ板は 小田原の老舗の板です。
周波数可変の利点は混信を避けることですが、DSPラジオやデジタルラジオもOKという点です。
今の放送局周波数は日本全国、9KHz キザミになっていて、アナログと違い、デジタルはこの周波数でスパッときざんでしまいます。
当機の周波数を微調整すれば、DSPラジオ もOKです。
と言って自分でも気付きました。「俺の1300Kじゃダメじゃん」
1300÷9=144.444 はんぱ !
9x145=1305
DSPラジオでも入るように、当機は 1305KHz に送信周波数変更しました。めでたし。
クリスタルオシレーター型AMトランスミッター も含めて、次は音声増幅回路 を付けるつもりです。その時はトランスも変更になりそうです。
結果は分かりませんが、乞うご期待。
ヴインテージラジオや並三、5球スーパー から流れる、自分好みのジャズや シャンソン オペラ が流れるのは、本当に至福の極み です。
いずれはケースに入れようかと思います。エアバリコンのホコリよけのためにも。
余談ながら、私、退院しました。退院して、最初に食べたのは チャーシューメン でした。病院食はすばらしいのですが、やはりラーメンの塩気と肉が恋しかったのです。次の日は寿司。病院では刺身が出ません。その次の日が、当ブログ『病院だより』にも書いたジャズ喫茶の 焼きそば でした。この3日は おおめに見たわけです。
私の記事は、あとから 訂正 補足 などありますので、またご覧下さい。