AMトランスミッター 超簡単 Vr.2 完成編


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 この『超簡単』(OSC発振、1MHz固定) は前回、Vr.2にマイナーUPしました。本記事はその完成編です。

 

 アンテナコイルの巻数を65回にしました。コアの長さは10cm。簡易測定では185uH。チューニング時のバリコンは136pF で、計算では 1003KHz となり、妥当な値です。

 その他の回路は前回と同じです。
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RFメーターの回路図
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 RFメーターは 200uAくらいのラジケーターに変更し、バリコンをエアバリコンにし、そのパネルをボロな厚紙から、アルミ板に変えました。

 パスコンの 0.047uF は 0.1uF の方がノイズの面では有利です。0.047uF にした理由は Vr.1で書きましたが、高音を減らさないためですが、ごくわずかな減衰なので、0.1uFの方が良いかも知れません。


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 変調率は 入力0.2vで 33% でした。30%あれば十分でラジオ放送の音量に劣りません。f:id:aug417:20230126120618j:image

 

 

 入力0.3vで 48% でした。もうまったく十分で、音声増幅段は不要と決定しました。f:id:aug417:20230126120710j:image

 Vr.2  のままで完成とし、ピュアーな音を楽しみたいと思います。

 


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 ちなみに、入力0.48vで 100% になりました。波形に歪がないのは立派です。ただし、これで音楽をかければ、過変調となり、歪みます。やはり、30~40%くらいで変調するのが良いと思われます。

 

 飛距離は、バーアンテナのあるラジオで2mくらい。ビニール線アンテナの古いラジオだと、すぐそばに置くか、ラジオのアンテナ線を近づけるかします。

 消費電流はチューニング状熊で変わりますが、メーターのピークで 0.7mA。この近辺がベストのようです。

 OSC の8ピン の電圧は 2v をキープする必要があります。トランスの2次の直流抵抗に問題なければ大丈夫でしょう。

 
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 1000KHz中心にSDRラジオで見ると、少しは不要電波が出ています。しかし、チューニング時にまどわされるような強いものではありません。200KHzごとにわずかに出ているようです。

 周波数可変型に使ったモジュールのような 分周発振 ではなく、クリスタル発振だからでしょうか?

 

 さて、余談ですが。バリコンの前のパネルは0.5mm厚のアルミ板です。近ごろでは、ホームセンターにも売ってます。1mmだと加工が面倒になりますが、0.5だと特別なハサミなら楽に切れます。


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 このハサミ使えます。アマゾンで買いました。

 穴はキリを打つととりあえずあきますが、ルーターを使いました。なんにしても0.5mm厚は、今後、重宝しそうです。

 


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 本機(左) と周波数可変型トランスミッター(右)

 これらのシリーズ、昨年秋から長らくつづけて来ましたが、これでー旦終了します。

 

 本機 『超簡単』クリスタルOSCトランスミッター については、いずれ短波も出せる2バンドトランスミッター にしようと考えています。5球スーパーには短波も聞けるラジオが多く、それにしては、聴ける番組はラジオニッケイ だけというのは寂しいからです。自分で短波にジャズやシャンソンを流そうと思います。