この『超簡単』(OSC発振、1MHz固定) は前回、Vr.2にマイナーUPしました。本記事はその完成編です。
アンテナコイルの巻数を65回にしました。コアの長さは10cm。簡易測定では185uH。チューニング時のバリコンは136pF で、計算では 1003KHz となり、妥当な値です。
その他の回路は前回と同じです。
RFメーターの回路図
RFメーターは 200uAくらいのラジケーターに変更し、バリコンをエアバリコンにし、そのパネルをボロな厚紙から、アルミ板に変えました。
パスコンの 0.047uF は 0.1uF の方がノイズの面では有利です。0.047uF にした理由は Vr.1で書きましたが、高音を減らさないためですが、ごくわずかな減衰なので、0.1uFの方が良いかも知れません。
変調率は 入力0.2vで 33% でした。30%あれば十分でラジオ放送の音量に劣りません。
入力0.3vで 48% でした。もうまったく十分で、音声増幅段は不要と決定しました。
Vr.2 のままで完成とし、ピュアーな音を楽しみたいと思います。
ちなみに、入力0.48vで 100% になりました。波形に歪がないのは立派です。ただし、これで音楽をかければ、過変調となり、歪みます。やはり、30~40%くらいで変調するのが良いと思われます。
飛距離は、バーアンテナのあるラジオで2mくらい。ビニール線アンテナの古いラジオだと、すぐそばに置くか、ラジオのアンテナ線を近づけるかします。
消費電流はチューニング状熊で変わりますが、メーターのピークで 0.7mA。この近辺がベストのようです。
OSC の8ピン の電圧は 2v をキープする必要があります。トランスの2次の直流抵抗に問題なければ大丈夫でしょう。
1000KHz中心にSDRラジオで見ると、少しは不要電波が出ています。しかし、チューニング時にまどわされるような強いものではありません。200KHzごとにわずかに出ているようです。
周波数可変型に使ったモジュールのような 分周発振 ではなく、クリスタル発振だからでしょうか?
さて、余談ですが。バリコンの前のパネルは0.5mm厚のアルミ板です。近ごろでは、ホームセンターにも売ってます。1mmだと加工が面倒になりますが、0.5だと特別なハサミなら楽に切れます。
このハサミ使えます。アマゾンで買いました。
穴はキリを打つととりあえずあきますが、ルーターを使いました。なんにしても0.5mm厚は、今後、重宝しそうです。
本機(左) と周波数可変型トランスミッター(右)
これらのシリーズ、昨年秋から長らくつづけて来ましたが、これでー旦終了します。
本機 『超簡単』クリスタルOSCトランスミッター については、いずれ短波も出せる2バンドトランスミッター にしようと考えています。5球スーパーには短波も聞けるラジオが多く、それにしては、聴ける番組はラジオニッケイ だけというのは寂しいからです。自分で短波にジャズやシャンソンを流そうと思います。