MMANAで 433MHz マグネチックループアンテナ

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 この記事は製作ではなく、アンテナシミュレーションの紹介です。

 当ブログ 2021 6/ 24 『マグネチックループアンテナ』で144MHzのMAL の自作を紹介しました。その記事の中に433MHz のMALも写真だけ載せました。

 今年、5月下旬に、これをご覧になった方から、430MHzのMALを MMANA でシミュレーションしたことがあるか? とコメントにいただきました。

 私は、MALのシミュレーションはしたことがなく、難しいでしょう とすぐにお返事しました。

 その後、このことがずっと気に懸かっていて、今回、自分でもやってみました。

 そしてついに、シミュレーションが出来ましたので、その紹介です。

 使用したのは、

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初期のMMANA より進化した、

MMANAーGAL basic です。(無料ソフト)

 私のは、10年くらい前の古いバージョンです。私のPCはwin7 です。

 こんなに優れたソフトは他にないだろうと、このソフトを使うたび実感しています。絶賛、感謝 しています。

 上の図は 433MHz のマグネチックループアンテナ です。シミュレーションでは円形は使えないので、8角形を使います。

 メインループの円周は 合計19.7cmです。円としての直径は、計算上、6.27cmとなります。図では大きく見えますが、6.27cmは 大人の手の小指の長さくらいです。作れば、ちっちゃいアンテナになります。

 MALの直径は、その周波数波長の 1/10~1/20 が適当と言われているので、6.27cmは妥当と思われます。

 上図、右下の欄に、選択したワイヤーの長さや各データが表示されます。

 

さて、

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 計算結果です。SWRは 1.13 ゲインは ー0.19dBd と出ました。私の体験の、MALのゲインはダイポールに近く、ほぼ同等と思っていたのとー致します。

 「地上高15m」とありますが、これは「リアルグランド」を選んだときのもので、今回は「自由空間」なので関係ありません。

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 SWRグラフです。このシミュレーションをするのに、ー日かかってSWRをここまで追い込みました。

 1.0にするのは、さらに時間と根気と執念が必要なのでここで手を打ちました。

 MALは同調範囲が狭いのも特徴で、これでは、SSB帯(430.1~431.4MHz)での使用は不適当と思われます。

 

 指向性です。X軸(ループ面)方向に指向性が少しあり、私が実物のMALで体験したものと同じです。

 ということは、このシミュレーションでも磁界アンテナとして、結果が出ていると、思われます。

 

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 「アンテナ定義」です。各ワイヤーの3次元座標のデータです。8角形を大小2つ使っているので、ワイヤー数は19になります。

 メインループの導体「R」は、半径2mmのパイプを想定しています。給電ループのワイヤーは半径0.5mm。

 また、給電ワイヤーのことと、コンデンサーのことが、下の欄にあります。

 下の欄、左に「w9c」とあり、これは ワイヤー9番の中点 に給電という意味です。bだと始点 eだと終点 を意味します。

 上の座標も含めて、これらの欄にはPCのキーボードで入力できます。

 下の欄、右。 「w6c」、0.76 とありますが、ワイヤー6番の中点に コンデンサー 0.76pF を入れた ということになります。この数値もキーボードで入力。

 ちなみに、CやLを有効にするには、有効□欄のチェックを忘れてはなりません。

 

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 ワイヤーの番号を、手書きしました。

 メインループの底辺は 19,18,2番で、 3分割しています。給電ループの脚と連結させるためです。

 9番の下に小さな赤丸 があります。これは給電ポイントの印です。本当は、中点にあるべき赤丸ですが、ワイヤー長が、2mmしかないので図示に誤差が出るようです。

 6番のセンターに赤X点。コンデンサーです。

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 ワイヤーNo. とその長さを私が表にしました。単位はメートル。

 「ワイヤー定義」の座標からは、長さは読めません。上図「形状」ページで、そのワイヤーの上で、クリックすると、右側に、そのワイヤーの各データが表示されます。

 

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 さて、ワイヤーを 「ワイヤー定義」ページで座標設定するのも可ですが、できるのは、単純なダイボールか、3エレ八木くらいでしょうか。

 円を出すには、「計算」ページの下欄から「エレメント編集」へ行き、上図のように、表中の左角のマスで右クリック。エレメントの形の候補が、ズラッと出るので、この中から選べば良いのです。

 

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 2つめのエレメントも下の2段めの欄で右クリックです。

 この機能がなければ、複雑な形状のアンテナは描けません。このソフトの作者様に深く感謝してます。

 (上辺メニューの「編集」からも行けます)

 

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 さらに、エレメトの形を整えるには、「計算」ページの下欄から、「ワイヤー編集」のページに行きます。

 この右欄に、消しゴム(消すのではなく、修正の機能です) や ペン などのマーク があって、それらを使えば、図の中で、ワイヤーの長さや位置や結合を指定できます。

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 上図は小さい給電ループ部を、更に拡大表示して、0.5ミリ単位で調整しているところです。

 

 私にはMALの理論はよくわからないので、このシミュレーションでは、めくらめっぽう、あちこちのパラメーターをいじって、それこそ、100回以上調整して、それこそ執念で、SWR  1.13  にしました。ー日 PC にかじりついていました。

 始めはSWR数百と出ました。ほぼ絶望。だんだんと下げていって、50を切ったあたりからコツがわかり始めました。希望の光。

 とにかくクリチカル。メインループをいじると、給電ループも調整。Cの値は、0.01pF刻み。

 途中、結構いい感じになったので、指向性を見る「パターン」図を出してみました。すると、指向性が、ループ面と直角方向に出ました。これじゃあただのループじゃねえか、とガックリせしも、気をとり直して、全体のサイズとサイズ比から、丁寧にやり直しました。

 SWRが20を切ったあたりで、もうこっちのもんだ、と思いました。

 

 さて、これはシミュレーションで、架空の空間でのことです。実際には同軸や、周辺の物、大地、等の影響があります。しかし、この優れたソフトは、製作の水先案内人となります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

LA1600 AMバンド 追加

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  上の写真 前回の、短波ラジオに AM用のバーアンテナコイルを付けたものです。写真はまだ製作中のもので、バーアンテナ、傾いてます。

 

 結論 短波とAM(中波)の2バンド成功しました。とりあえず……というのは後述しますが、ひとつ、不満もありました。

 回路図は前回挙げたものです。

 回路図中の C、Rの値は前回の短波ラジオと同じです。

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 OSCのコイル赤 が写真中央にあります。AMの局発コイルです。その右に、トリマーコンデンサ(5pF)が見えますが、これは後に外しました。バリコンのパディングコンデンサーは短波に取られているので、AMの局発調整用にと付けたのですが、不要になりました。

 

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 前回から使っている、バリコンです。175pF 75pF。トリマーが1つずつ付いてます。軸は延長してあります。

 こんなに小さいエアバリコンがあったのは驚きです。ポリバリコンより一回り大きいといった程度です。たぶん、古い、ポータブルラジオ用だったのでは? 日本製です。羽のギャップは 0.何mmかです。その技術に感嘆します。

 

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 バリコンを左いっぱいあたりで、関東ではー番低い 594KHzのNHKラジオ が入るように、赤コイルの1次側の発振周波数を、1048KHzくらいにしました。(1048-455=593)

 局発が受信周波数より上にあることを確認してほっとします。

 この時、赤コイルのコアは、中くらいの埋まり具合。計算では307uHくらいと予想されます。

 

 で、下はNHKから、上はラジオ日本1422KHzまで、受信できました。バンザーイ でした。思ったより簡単に、短波との2バンド化に成功しました。両バンドが影響し合うこともなく、あっけないほどでした。

 赤のコアを回わして、下のNHKが入るようにして、上のニッポン放送(1242KHz)、ラジオ日本(1422KHz)の感度は、バーアンテナの同調コイルの巻き数を調整しました。

 

 バーアンテナコイル。バリコンを左いっぱい 175pFとして594KHzのNHKに共振させるには、計算で、410uHとなります。

 ちょっと昔、市販のバーアンテナコイル SR-140 というのがあって、これが440uHでした。これを使うつもりでした。ところが、手持ちにあるはずの SR-140が家中探しても出てこない。当ブログ、『AMトランスミッター同調周波数可変Vr.1』(2022 12/4)にその写真があります。640uHと記していますが、コイルの筒をコアの端にすると440uHになることを測っておいたのに、家の中で紛失してしまいました。

 

 しかたなく、18cmのフェライトにリッツ線を手巻きしました。回数は不明ですが、60回くらい? 

 ピックアップコイルはその1/3くらいです。

 

 さて、バンザーイのあと、冷静にチェックしてみると、1422KHzのラジオ日本が弱い! 受信できるが、弱い。

 私の所ではこの局の、指向性のある送信アンテナのバックになるので、元々電波が弱く、メーカー製のラジオでも、受信しづらいのです。

 しかたのないこととは言え、前述した不満とはこのことです。

 

 で、原因はすぐに思いつきました。ラジオ日本にチューニングしているときの、バリコンの容量が小さいからです。

 当ブログ『三端子ラジオIC  3』(2025 3/18) に書きましたが、LC並列共振では、Cが大きい方がQが高い と思われます。

 つまり、バリコンがあまり右へ回わりこまないうちに、1422KHzのラジオ日本に同調すればいいのだ。となります。

 そのために、NHKを捨てる!

 

 NHKを捨てる この大胆な発想となりました。つまり、バリコン左いっぱいで、810KHzの AFN が入れば良しとする。

 大体、NHK第2が無くなったので、NHK第1からAFNまでの広い200KHzが無駄だったのです。で、私がよく聞くAFNは生かし、NHKは捨てる となったのです。

 

 では、赤コイルコアを左に回して上に抜く。

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 赤コイルのコアを左いっぱいに回わしても、260uH でした。これではバリコンを左に回わしきったときに、局発が1265KHzに共振するためにはまだ多い。

求める局発の周波数は

810+455=1265KHz という計算。

 

 局発バリコンが75pFで、1265KHz共振にするには、赤コイルが211uHでなくてはいかん。となります。しかし、コアはこれ以上抜けない。

 

 そこで 思い切った行動に出ました。

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 赤コイルのシールドケースの天井を二ッパで切り開いてしまいました!

 これでコアを好きなだけ抜けます。

 

 あとはスムーズ。バリコン左いっぱいくらいで、810KHzのAFN が入るようにコアを抜いていきます。AFNが入りました。

 次にバリコンを右に回して、1422KHzのラジオ日本になんとか合わせます。そして、バーアンテナコイルの同調コイルの巻きを少なく微調整します。ラジオ日本が入っているとき、同調バリコンは、以前より大分容量が増えているので十分な感度になりました! メーカー製ラジオより感度が勝っています。

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 ちなみに、コアは全部抜くことも可能です。上記のAFN受信のときは、コアは抜ける2歩手前くらいで収まっていました。

 何度も割箸ドライバーを当てたので、赤いペンキが剥がれています。

 シールドケースの天井を破りましたが、それによるノイズはありませんでした。

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 裏からの写真です。ペットボトルのキャップはタッピングネジで板に、ゆるく留めてあり、ボトルの底に載せているフェライトバーを水平回転して指向性が活かせます。

 その右の黒いのは電池BOX。

 こんなジャングル配線でも、ラジオとして機能しているので、自分でも驚いています。

 

 NHKを捨て、ラジオ日本の 夏木豊氏の『ホット歌謡曲』や日曜日夕方、アメリカンオールドポップスをかける『宮治淳ーのラジオ名盤アワー』などの番組を選んだ というわけです。

 NHKにも、『昼の憩い』という、そのオープニング、懐かしさ満点の良い番組があるのですが。

 NHKを捨てた私の胸中には一抹のジクジタル思いがあります。

 これで物語は終わりです。ここまでご覧くださり、ありがとうございました。

 ……ジクジタル思い、なんとかしようと気にはしています。

 

 

 

 

 

LA1600 短波ラジオ

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 サンヨーのラジオIC LA1600 で短波ラジオを作ってみました。ユニークなバラックです。

 

 当ブログ(2024 12/27)の、『三端子ラジオIC  1 』から、LA1050 を使ったラジオを載せましたが、その時、LA1600も手持ちにあるので、比較のためにも、作ってみたいと思ってました。

 さらに、それ以前、『50MHzAM受信機』(2018 9/17) で、50Mを10MHzに変換し、そのあとこのLA1600で検波するという使い方をしました。ダブルスーパーの片腕として、このICを使いましたが、本業の「ラジオ」だったらどうか? と気になっていたのです。

 

 結果。短波ラジオとして実用的な性能がありました。

 6~12MHzくらいの受信範囲。アンテナに依りますが、ラジオニッケイ、7MHzのハム、アジアの放送が入ります。

 

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 さて、今回の眼目は、「ICの見えるラジオ」です。上の写真の、上辺に2つ、黒い横長の物体が見えますが、これが LA1600 と TA7368PG(音声増幅) です。

 真空管アンプの真空管と同じように、ICも見ていたい。黒いだけの、つまらない物ですが、

「こん中にスーパーヘテロダインが入ってるの? えらいもんだぜ」と眺めていたいのです。

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 というわけで、こんな珍しいデザインのラジオになりました。

 

 穴あき 蛇の目基板 を使いました。それをフロントパネルとしても使いました。そこが味噌です。ダイヤル、スイッチ、VOL を表に挿し、裏は 蛇の目を ランド として使っています。変な使い方です。

 ちなみに、裏が透けてます。

 スピーカーの前面に穴あけ加工しなくても、OKです。小さい穴ですが、元々、無数にあいてます。これはラッキー、てな感じ。

 裏は、ICソケット、スイッチのピン、IFTに、 ビニール線やCRのリードを配線してます。アースラインとVCCラインはスズメッキ線。

 こんな、常軌を逸した配線で、異常発振しないかと心配でしたが、大丈夫でした。

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 本機の基本的な回路図です。ほぼデータシートに載っている回路です。

 回路図に書けませんでしたが、二連バリコンにはそれぞれにトリマーコンデンサー(パディングコンデンサー)が付きます。

 同調バリコンは175pFなので、計算では、7MHz用のコイルのインダクタンスでちょうど良い組合せと出ました。

 局発(局部発振)は、バリコンが75pFなので、コイルはインダクタンスの多い、3.5MHz用のでちょうど良いと、計算では出ました。調整後には、受信周波数より455KHz上の発振とする予定。ただ、局発として上手く発振するかは心配でした。

 

 VCCラインのRは実際はカットしました。LA1600の推奨電圧が3Vだったので、回り込み防止も兼ねて、自分の考えで470、100オームを入れてみましたが、ない方が音圧が大きくなったので。また、なくても回り込み発振はなかったので、Rはショートカットしました。

 

 さて、実機では、AMとの2バンドラジオにするつもりで そのための切替スイッチもあらかじめ装着してあります。

 2バンドにすると、えらく複雑になります。

 そしてまた、セラミックフィルターも ±15KHz と ±2KHz の両方を搭載して、これも切り替えようと、欲ばったので、余計複雑になりました。

 2バンドのRF部の回路図です。

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 しかし、今回は とにかく短波が聞けるか ということで、AMの配線はしていません。IFT 赤 もまだ付けていません。AMバーアンテナもまだです。

 

 LA1600の8ピンに、0.01uFを付けてます。パスコンです。データシートなどにはないCですが、当機の場合、プリント基板を使わない、ジャングル配線(私の造語) なので、念のために 付けました。

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 ICのソケットは、これを半分に切って2個のソケットにしました。2つのICは、丸ピンではなく、平板のピンなのです。

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 基板用の卜グルスイッチやVRは、軸の穴をパネルに開けずに付けられて、この使い方は楽です。 これらのパーツとセラミックフィルターは秋月電子で買いました。

 IFTやFCZ互換コイルは、千石電商にありました。

 

 IFTやFCZコイルは10mm角のを使ってます。これは、基板の2.54mmピッチには合いません。45°水平に回せば2.54の穴に入るらしいけど、今回は挿さない。

 しかし、穴のランドにピンを付けるため、IFTのピンをラジペンで、少し外側に曲げました。これが危険!

 FCZコイルのピンの根元の樹脂をグニヤッとやってしまいました。ハッとしましたが、導通はあったので、リードは切れてませんでした。そのまま使いました。

 IFTコイルのピンの付け根は、固くはないので、注意です。

 IFTコイルのカバーは、アースしました。

 

 ICを見ながら楽しめるラジオ などとヘンなことを思いついたせいで、常識にはない、部品配置となってしまい、実際の製作にはかなり苦労しました。

 ジャングル配線でも、極力最短にしようと、いつもは描かない 実体配線図 を5枚書き直しました。

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 ICの型番文字も正面に向けなきゃやだ という私のこだわりのせいで、余計に困難となり、信号の流れは中央から左へ、左から下へ、下から右上、また中央へと とんでもないことになりました。

 

 さて、配線終わって、スイッチON

……何も聞こえない! ノイズもなし。無音。

 配線をよく見ると、音声増幅のTA7368PG の 7番3番ピンへの接続が逆になってました! 回路図が頭にあったので、対称的な、7と3を間違えたのですね。

 

 さて、再びスイッチON! 放送は聞こえない。でもノイズは聞こえる。もう、こっちのもんだ。

 バリコンを左へ回わして6 MHzあたりにセット。局発のバリコンのトリマーを回しました。ラジオニッケイが入りました。やった! ほとんど成功だ。

 あとは、同調バリコンのトリマーや、FCZコイルのコアを調整して、ー応高い方の局も入ってくると。とりあえずは心配していたトラッキングもOKのよう。

 しかし、予想より音が小さい。

 あっと気がつきました。LA1600の6ピン、22uFが手持ちになかったので、とりあえず、10uFでよかろうと、くっつけておきました。

 これが問題かも。調べると、6ピンはAGCに関わる回路でした。

 で、もう1つ10uFを並列に足しました。お見事。音は大きく、実用的になりました。ちなみに、30uFにしてみましたが、変わりませんでした。22uFが必用十分なのでしょう。

 

 しかし、次の問題がありました。7MHzのハムが入感しているのに、そのすぐ下に、ラジオニッケイが混信しているのです。6MHzで普通に入ってるのが、なんで7MHzにも出てくるの?

 

 で、考えました。局発の周波数が455KHz下の設定になってるからだろうと。計算してみると、この状態で7.0MHzを受信していると、局発は6.545KHz の発振のはず。そこからさらに455KHzを引くと、6.09MHz。これだ! ニッケイの混信も無理もない。イメージ混信 というやつです。スーパーヘテロダインの弱点。

 

 局発を上に取り直して解決しました。3.5MHzコイルのコアを左へ回わしてコア位置を上げました。

 

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 再調整の時は、SGが真空管のアナログSGなので、カウンターで455KHzを正確に出し、まず、中間周波数から合わせました。

 セラミックフィルターは調整できないので信用するしかなく、黄色IFTは455KHzで売られているはずですが、コアを少し(45度くらい)回わすことになりました。

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 10mm角IFTのコアを回すドライバーがなかったので、竹製の割り箸の頭を削って作りました。

 

 アンテナは、軒のいい加減なビニール線です。前述の 三端子ラジオIC の時と同じものです。

 コンセント保安アースにアースを取ればさらに感度UPします。

 私の所では机のすぐそばにアルミサッシの窓があって、そのカギの所にアースラインをクリップすると、感度UPします。(サッシのフレームは、コーティングされていて、で導通しません)

 FCZコイル は、ロッドアンテナなどのハイインピーダンスには向かないようです。

 又、コイル1次側の、中点にアンテナを付けるか、頭に付けるかですが、私の場合、中点が少し勝っていました。

 アンテナの形状、形式によって異なるのでしょう。

 

 LA1050 よりはやはり、感度も勝り、ニッケイの第1と第2が混信なく聞こえるのには感動しました。流石、スーパーヘテロダイン。

 

 5球スーパーや6石スーパーで育った私などには、ICは驚異的です。

 夜、9.84MHz、べトナムの日本語放送を聞きながら、ICを見て、「こんなもんでね~」と晩酌ー杯。「信じられんよな~」と、またー杯。「こんなに小さいのにね~」と、ー杯、ー杯、またー杯!

 

 

 

 

NHKラジオ第2 停波

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 標題通り NHKラジオの第2放送が、終了してしまいました。

 2026 3/30 0:05 のことです。

 

 友人からこのことを聞いて え? と思いました。2028年ころのはずじゃねえの? と。

 

 さて、2026年 3/30 午前中、NHKラジオ第2を 聞いてみると、BGMを流しつつ、合間に、アナウンスを流していました。

 NHKラジオ第2は終了したが、今までの放送番組の「ほとんど」が、NHK  AM (第1放送のこと?) FMや らじるらじる で聞けるとアナウンスしていました。BGMの中で、毎時か、以前の番組の開始時刻に、アナウンスしているのかも知れません。

 

 第2放送は、1日の中で、語学ばかりでなく、短いけど音楽も流していました。

 「音の小箱」だったか?  音楽の?  だったか、良い番組でした。

 で、今だけBGM流しつづけています。軽快な、ジャズなんかです。それなのに、早々に、この臨時放送は終了するのでしょう。

 

 これは、今までの中で、ー番いい番組だと思います。もし、ボーカルやシャンソンを流していたら、もっといいでしょぅ。

 なんといっても、他局のような、バカ話やバカ笑いがないのは、とても良いです。

 

 ところで、第2で忘れられないのが、気象情報 ですね。番組名は知りませんが、これを聞いて、天気図を書いていた人もいるようです。

 調整中の5球スーパーかなんかで、たまに、この気象情報が入感して、その緊張感のある、淡々とした、渋いアナウンスを聞いているのはロマンがありました。

 

 もっと早く停波とBGMのことを知っていたら、IFTを使わない、音の良いラジオを準備したのですが。

 

■後記■

 3/31 23:45 に完全停波したそうです。あっけなかったそうです。

 私は、お知らせ放送は、1週間は続けるかと思っていましたが、残念です。

 

SQ38FD と mk2

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 LUXMAN のプリメインアンプ SQ38シリーズの、FDと、そのマーク2 のことを書きます。

 1960年代、70年代の真空管アンプです。

 メインの真空管は 50CA10 という日本独自の特殊な球です。なので、今では入手困難です。私はこの記事で、これらのアンプを賛美しますが、現実的には難物です。

 

 去年(2025) の11月に、なんだか急に、これらのアンプをいじりたくなって、ジャンクを入手して、今年(2026)の正月まで、修理していました。

 

 このアンプのことは、40年前から、知ってはいましたが、今回初めて自分の手もとに置きました。観察してみてわかりました。このSQ38FD は黄金の昭和時代の象徴とも言えるなと。

 なにせデカイ。重い。幅47cm 重さ    18Kg。木のケース。デーンという存在感。

 スイッチもデカイ。レバーをガシャッと上下させる。そのストロークの長さ。現代の、スイッチポチッ なんかとは違いますぞね。

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 フロントのパネル板です。アルミの厚い板。薄いところでも3mmはありますぜ。贅沢だったんですねえ。

 ツマミもアルミの削り出し。豪華です。回わしたときの、指にしっとりとくる重量感がいい。

 写真のツマミはネジ留めになっています。ということは、これ、38FDの写真です。mK2 はボリュームシャフトが、ローレットタイプ(軸に沿ってギザギザ溝があるやつ) なので、ツマミもローレットです。mk2はここが難点。ガリVRを交換したくても、今やローレットのVRはなかなかないときた。

 

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 本体を木箱から抜き出すには、始めに、天板の鉄のグリルを外して、中の真空管を抜いておきます。あとで挿す所を正しく挿せるようにして。

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 次に木のケースごと天地をひっくりかえしました。木のケースは作業台にテープで固定しました。

 次に木のケースの底とシャーシをつないでいるビスを抜きました。

 あとは、後ろパネルを押しながら、地道に、少しずつ前パネル側に押し出しました。本体を抜き出すのも、ひと苦労。なにせ18Kgですから。

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 これは真空管とトランスを少しきれいに拭いた写真です。

 抜いた真空管を拭くには、ガラスにプリントされている表記には触れないことです。真空管の名前などの文字はすぐ剥がれてしまいます。

 脚、ピンの根本には緑青が付いているときもあるので、手指に注意です。これ毒だという説もありますぜ。

 ともあれ、ピンのサビ汚れがひどいときは、サンドペーパーで軽く擦りました。あと、洗浄スプレーとかでも。

 真空管ソケットの、ピン穴も、洗浄したり、ピン受け鉄片も、尖った細い物で、鉄片の外測をつついて、内側に向くように締めました。

 あのですね、真空管とソケットの接触不良はばかにできませんですぜ。今回、SQ38FD で、音は出るものの、ときどき、モソモソ というノイズが出る。なんだかな~と思わせる、卑怯でコソコソしたノイズでした。

 あちこち調べて、やっと、原因を突き止めました。メインアンプの初段、電圧増幅の 6267 のヤローでした。ピンが、わずかに接触不良でした。何につけても、この、はっきりしないわずかな接触不良がー番困ります。

 

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 これは mk2 のシャーシ裏です。mk2はカップリングコンデンサーに、フィルムコンを使っています。グレイの平たいやっです。

 FDの方は、60年代らしく、ペーパーコンを使っています。円筒型のやつです。

 この違いが音に出るようです。両者とも古くて劣化したパーツですが、そのまま音を聴いてみると、

 オイルペーパーの方は音が ねっとりし ていて、フィルムの方は さっぱり してるんですね。

 それはそうとして、どちらも、新しいコンデンサーに交換しなければなりません。カップリングコンデンサーが劣化していると、漏れ電流があって、次段のグリッドに影響します。DCバランスが正しく調整できません。

 

 私はこれらのアンプが家に届いたときは、まず、ヒューズを出してみます。導通あれば、第ー段階OK、ホッとします。

 ヒューズが飛んでいると、暗雲が垂れこめます。ー体何をやらかしたんだ? タマがイカレている可能性大、OPT切れてるかも。

 

 ヒューズがOKの場合、

次に球がそろっているか見ます。

 次にシャーシ裏や表をできるだけ覗きこんで、特に、ブロックコンデンサーが膨らんでないか、液漏れ跡がないか、とか見ます。

 

 で、ニオイなど異常なければ、思いきって、電源入れちゃいます。3秒で切ります。

 (本当は、固定バイアスの場合、球を始めに抜いておいて、プッシュプル球のグリッドにマイナス電圧が来てるかどうか測定するのが当たり前)

 ニオイとかケムリとかなければ、もう一度ON。(あまり古い物はスライダックで低電圧から入れていきます。)

 ヒーターが点くとホッとします。

 異常な音「シュー」とか なければ、CDで音出ししてみます。

 音が悪かろうが、小さかろうが、平気です。ガリがあっても、音さえ出てればこっちのもんです。

 

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 これは洗浄スプレーです。私は、ボリュームのガリ取りや、セレクタースイッチの接触不良に使います。

 写真のは、赤いノズルが曲ってますが、これは、私がハンダゴテを接近させて、熱で曲げました。

 ボリュームなどシャーシに付いたまま、なんとか直したいとき、スプレーノズルが曲げてあると、ノズルの入らない向きのとき、便利です。

 これは今回の大発明です。むろん、真っ直ぐなノズルも使います。

 

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 部屋の中で掃除するとき、ハケで汚れを取りながら、同時に掃除機で吸い込んでやっていました。電源トランスの上にのっている黄色いのは、100均の、硬めなブラシです。これ、ひどい汚れにいいです。

 

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 SQ38シリーズでは、プリ部とメイン部を切り離せます。写真中央の青い円板をずらすと、接続スイッチのON  OFFができるようになります。素人が知らずにスイッチを切らないようにと考えられてます。

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 フロントパネルの、モードセレクタスイッチです。

 当時のプリアンプには当たりまえについていたようです。

 これが、私などには非常に役立つのでした。オーディオが普通の装置ではなく、モノラルだとか、変則的な装置をつないでいる者には、ありがたいスイッチです。

 例えば、私のレコードプレーヤーはモノラルなので、L chにつないで、セレクタを mono L にすると、モノラルが左右から音が出ます。

 CDでも、原盤がモノラル録音の歌は、L+R で聴いた方が、音がセンターでしっかりとおちついた感じになります。

 

 

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 これ ECC83(12AX7) です。なんと、ムラード 製。知る人は よだれ です。私はびっくりしました。

 イコライザー部の初段、シールドカバーの中にあった球です。マニアックな前の持ち主が、元の12AX7 と交換したのでしょう。なめらかな、いい音がします。

 

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 これ、テレフンケンのビンテージスピーカーです。長径26cmの、楕円。かわいそうにダンボールに付けられてます。しかし、弘法筆を というやつで、これで枯れたいい音します。低音も出ます。

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 もうーつはフォステクスの16 cm。私が実験用に使うスピーカーです。

 

 私は十数年、モノラルでやってきましたので、左右チャンネル揃いのスピーカーを持ってないのです。

 で、この2つのスピーカーで聴いていました。

 

 さて、なぜ、私がSQシリーズの古い物を欲しがったかというと、このアンプのプリ部の音質調整が自分向きだからです。

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 トーンコントロール のLRch がそれぞれ独立しているからです。Lchの低音と高音、Rchの低音と高音、別々に調整できます。4つのツマミがあります。

 これはアメリカのダイナコのプリアンプでもそうでしたが、この時代は普通のことだったと思われます。

 今では、みんな、左右同じ整ったスピーカーを使うので、たとえば低音コントロールはつまみ1つで左右同時に回わせた方が便利なのでしょう。

 私なんぞは前述のように揃っていないスピーカー、部屋の環境も左右均等でないビンボーなシステムなので、この古いアンプが、役立つのです。

 

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 パイロツトランプです。電源を入れると点くランプです。円形のリング状です。非常にユニークで、惚れ惚れします。

 後ろに豆電球があって、細工があるようです。こんなデザインと手の込んだ造りは LUXMAN だからできたのだと思います。

 本体パネル全体、ツマミやスイッチのレイアウト、デザイン、素晴らしいですが、このような細部にもこだわっていたのは、昭和の気概ではないでしょうか。

 

 

 

 

灯台放送

 
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 これは襟裳岬の灯台からのQSLカードです。私が初めて手にした忘れられない灯台放送べリカードです。「ここが襟裳かあ。北海道の南のあのトンガッタ..‥….」まだ見たことなかった岬の風景に感動してました。

 2016年に私は 灯台放送 (海上保安庁 船舶気象通報) のオッカケをやっていました。オッカケと言っても、自宅で、受信機で各地の電波を捉えることです。

 

 「あわしま」の灯台放送の動画を YouTube にUPしました。下記URLで見て下さい。ノイズの中から、「各局、各局、各局、こちらは あわしま……」と浮き上がってきます。

https://youtu.be/5ao1DwSktcA?si=MHntc0NDm5D2M9th

 あわしま は新潟県の沖にある 粟島 です。

 日本沿岸、各地の灯台よって、その近海の船舶に向けて、気象や波高などの情報が放送されていました。海上保安庁 によるものです。

 全部で 29 の灯台が、1時間のタイムテーブル内で、1局2分くらいの持ち廻わりで、次から次へと移ってゆくのでした。そして、毎時、繰り返されるのでした。


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 狭いところに手書きなので、漢字ひら仮名不規則に使ってます。全部は書けないので、例として見てください。

 又、岬の灯台名が、その局のコールサインそのものではありません。たとえば、千葉県銚子の「犬吠崎」は放送の中では「こちらは いぬぼう いぬほう」と名乗っていました。

 「灯台放送」は2016年9月30日に終了してしまいましたが、ネット上には、詳しい情報があります。「灯台放送」で検索すれば、いろいろあります。

 

 1670.5KHz 出力50wでした。夜にならないと、受信出来ません。私はハムのリグ IC-746 で受信していました。

 どの局もー様に受信できたわけではありません。コンディション、季節、時刻、で入感する局が違ってきます。なかなか受信できない局もありました。

 アンテナは、当ブログ『ループアンテナ 大型』(2025 0425) 記事の大型ループアンテナや、10mのグラスロッドに這わせた垂直アンテナや、川原で、20mのビニール線を張ったり(この時はFT-817)、努力はしていました。そうしないと、全局の受信は難しいのでした。

 2016年の春ころ、灯台放送 のことを知り、全国の灯台からの電波をオッカケました。ところが、その年の年9月30日に放送が終わってしまったので、全29局のうち、28局までしかベリカードを得られませんでした。あと少し放送が続いていればコンプリートも達成できたでしょうに。

 


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 沖縄県宮古島のQSLです。アガリヘンナザキという、宮古島東端の岬の灯台です。

 私は、1984年ころ、20代半ばの夏、灯台放送のトの字も知らないとき、宮古島にー人旅をしました。ちょうどこの灯台のもとに2泊3日、野宿していました。

 この写真の右側には崖を下りると砂浜があり、そこにテントを張って、ー晩明かすつもりでいました。テントの中で、のんびり酒を飲んでいると、やけに波の音が近く聞こえるので、顔を出してびっくり。満ち潮となって、テントのすぐそこまで波が来ていたのでした。慌ててテントを畳み、崖の上に出たのでした。

 どこか寝る場所はと、その辺りを探すと、ちょうど良いほら穴がありました。で、中に入って寝る場所を探していると、何か妙に、落ち着かない、いやな感じがしました。で、そこはやめて、穴の外に出ました。ひょっと穴の入口を見ると立て札があって、昔々、美しい何々姫が、この海に身を沈め、その遺体をこの穴に風葬(ふうそう)したのだ、と書いてありました!

 その穴はやめて良かった。で道端にコンクリートのべンチがあって、そこに横になりました。

 眠りました。つま先で、カチッカチッと音がして目を覚しました。星明だけの暗がり、自分の足もとを見ると、巨大なヤドカリが、でっかいハサミを振り上げて、カチカチやっていました。私は咄嗟に、ケトバシました。 

 (翌日、そこに来ていた島の人にきいてわかりました。それはヤシガニでした。食えば旨いという話でした。もったいないことをしたかもと思いました)

 デッカイ蟹は恐いと、そこもやめて、今度は灯台の下に行って、そこのベンチに寝ました。周りに藪はないし、上には光があるしそこなら安全と思われました。

 しかし、ドドーン、ドドーンと下から波の音が響き、空は満天の星で、まるで自分の体が宇宙に落ちていくような気持ちになりました。こんな所にひとりでいると、言葉にはならない自然への畏怖がわいてくるのでした。

 40年後に、その灯台からの電波を受信することになったのでした。

 


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 これは足摺り岬です。今から数十年前...…もう思い出話はやめましょう。


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 犬吠崎です。写真の上にアルファベットで

TNX(感謝します) FR(~に) U

R(あなたの) 

とあり、これは電信無線の略符号です。

 


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 これは大王埼灯台のQSLカードとー緒に送られてきたバッジです。たて5.5cm。古びたのか、セピア色になっていました。この裏には、服にさすピンと留め金が付いています。

 私は、感激のあまり、その年の晩秋、この灯台を見に行きました。

 紀伊半島の東測、伊勢の南、になります。灯台までの細道にはお土産屋が、二三軒あって、そこは昭和レトロまるだしでした。

 もうストーブが店先に出ていて、店の小母さんと話をしながら、サザエの壷焼きでー杯きこしめしてから、登って行きました。


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 灯台が見えてきました。すると灯台の保守に来ていた制服を着た海上保安庁職員二三人と同行になり、これから取り換えるという、灯台の電球を見せてもらいました。

 さぞデッカイ球だろうと思っていたら、意外に小さな球でした。ハロゲン電球でした。ワット数も大したことなく、はっきりとは覚えていませんが、訊くと300wか500wくらいのことを答えられました。現代ではこんな球で海上まで光を、と感心しました。


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 これは灯台の電球ではありません。私が参考にと、5OO w のハロゲン電球を撮影しました。舞台照明の球です。海上保安庁職員が見せてくれた球も、このような感じでした。


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 いつも旅の栞なんかは無くしてしまう私が、この栞はベリカードとー緒に保管していたのでした。

 電波放送が、あってもなくても、「岬」ってロマンがありますよね。

 

 灯台放送のアナウンスは女性の声で、行なわれ、どの灯台放送も最後に必ず「サヨウナラ」と結ばれます。いわば業務放送なのに、「以上、終わり」とかではなく、人間味のある言葉でした。しかも「サヨーナラ」ではなく、ー音ー音をはっきり発音する、古風な「サヨウナラ」でした。

ラジオ日本 ベリカード


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 ラジオ日本のベリカードです。

 当ブログ『三端子ラジオIC  3  中波高域バンド追加』2025 3月8日 の中で、ラジオ日本 のベリカードが来ない と書きましたが、先日(10月下旬)、ようやく届きました。

 受信報告書を2月始めに出して、3月になっても来ないので、諦めていました。それが、8ヶ月たった今ごろ届いたので、ちょっとびっくりです。

 この写真はスマホで撮っています。露出オーバーに映っていますが、これはカードの趣向のようです。ガラス越しの向こうが白く飛んでいますが、製作者の美的ねらいがあるのでしょう。

 スタジオの調整卓をあしらったベリカードは、私は好きです。あと、アンテナの写真とか。

 

「ラジオ日本」は 旧名「ラジオ関東」でした。それがいつの間にか 関東から日本へ昇格していました。

 理由は知りませんが、神奈川県を受信エリアとして運営しているようです。なので、神奈川県に向けての指向性アンテナらしいです。

 私の所はちょうどバックになり、あまり感度がよくありません。なので、ラジオを作った時、この局が聞こえたら、ラジオ合格です。私の基準局になってます。

 

 AMは1422KHz 50Kw 

 神奈川県川崎市に送信アンテナが在ります。

 多摩川の河口が近く、その河川敷にアンテナは立っています。川崎競馬小向きゅう舎が近くにあって、アンテナのそばは馬のトレーニングか何かのためのグランドになっています。アンテナを見に行ったら、馬糞の臭いが ほんのり漂っていました。

 川崎大師も近いので、お参りをして、門前で、蕎麦を食して帰りました。

 


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 カードと同封で、送付状がありました。日ごろの愛聴のお礼、カード送付が遅れたことのおわびが書いてありました。なぜ遅れたかは記されてなかったので不明です。

 書面右肩に「株式会社アール・エフ」とあります。コールサインのー部「RF」を付けるのが会社としての正式名称なのでしょう。

 カードがなかなか来ないなあ、と諦め半分でいたころ、私は思っていました。ラジオ局が財政難で、ベリカードを発行廃止にして、製作代や発送手間賃を浮かせようとしているのだろうと。

 しかし、それは愚案だったので、良かったと思っています。

 

 ラジオ日本 の番組には独特のものがあります。

 平日の昼3時ころから、演歌を流してます。たてつづけに演歌です。夏木ゆたかさん の短めな曲紹介が、昭和の歌謡ステージのようです。

 私は演歌は好きではありませんが、ラジオを作り終えて、その感度の基準ともなる、ラジオ日本を聞き、満足しながら酒を飲むのもいいもんです。

 又、日曜日夕方には アメリカのオールドポップスともいうべき、50年60年代ころの歌を流しています。いい番組です。DJがしっかりしていて、無駄な馬鹿話はしません。楽曲知識もあり。今どきめずらしい、いい感じの、DJさんです。