
Eスポシーズンたけなわ。新しく50MHz用の 釣り竿(グラスファィバー製)アンテナを作りました。
ベランダから斜めに出して使うものです。
このアンテナで、QRP出力1wのトランシーバーのSSBで、海外 HL2(韓国ソウル市) とのQSOに成功しました!
私の住むのは関東ですが、北海道や九州ともQSOしています。もちろん、Eスポに乗ってです。
当ブログ 2022 7/16『ツェップライク50MHz短縮』で、同じようなアンテナのことを載せました。その後、このアンテナでもQSOはして、電波の飛ぶことは確認しました。
しかし、エレメントの先端と根元に、短縮コイルを入れたので、釣り竿にセットするのが面倒で、使わなくなりました。
で今回、それをバラし、作り直したというわけです。
短縮ですが、今回は先の方だけにコイルを入れて、トップローディングとしました。この方が、釣り竿の真ん中より先に、電波の電流の腹が乗るので、効率は良いと考えました。

エレメントの全長は2.24mくらいです。50MHzの1/2波長そのままだと、2.9mくらい必要ですが、釣り竿とはいえ、3mも外に突き出すのは、気が引けます。2mくらいなら、ちょっとは気が休まります。しかも、このアンテナは常設しません。QRVするときだけ出します。

エレメントの根元には、給電Box が付きます。釣り竿に養生テープで貼
ってます。

給電Box内部です。タッパーです。途中で、パーツの配置変えしたので、不要な穴も開いてます。
結果を急いだので、丁寧さに欠けます。コイルなどギタギタですが、これでも動作しました。

Box内の回路図です。
Cは同軸 1.5D-2V で、配線のリード部を除いた部分は5cmくらい。実測4.8pF。
VCは、10 pFのタイトバリコン。羽の間隔が目測1.5mmくらい。結構耐圧が高い物です。おそらく1Kvはあるのでは? と思います。SWR調整後は羽が半分くらいの重なり、実測で4.9pFくらいです。
C、V Cとなるところは、このタイプのアンテナの最重要ポイントで、高耐圧が必要です。
コイルは太さ1mmのスズメッキ線。単4電池に巻いて作りました。外径13mmくらい。長さ55mm。
29回巻き。19回:10回でタップを取りました。タップは調整で何度も付け変えました。ハンダ付けのため、10回巻きの方は間伸び してます。
インダクタンスは、このコイル全体で1.9uHくらいです。
始めは家の中で横にして、段ボール箱を枕にして、大体調整をしておきました。ベランダに出すと、もちろん変わりますが、始めから外で調整するよりはましです。
エレメントの長さと、バリコンは同調周波数、コイルタップの位置はインピーダンスに関係するところです。
しかし、調整のとき、この働きがはっきり分かれているわけではなく、両者が影響し合っています。
また、給電Boxのコイルとコンデンサ部の計算上の共振周波数と、実際にエレメントをつけての共振周波数はー致しないようです。
この回路は一般的なもので、良く出来ていると思います。
コイルは「オートトランス」と呼ばれますが、「単巻き変圧器」です。昔からある、AC 100vのスライダックと同じです。
短縮しない場合、エレメントの根元は、1Kオーム以上になると言われています。それを50オームに変換するわけです。電圧ではなく、インピーダンスとして。インピーダンスは、巻数比の2乗になります。
私のこのエレメントは短縮され、根元は電流の末端ではないと思います。
給電Box内のコイルの、タップ両側の巻数比の2乗から計算すると、180オームくらいになると、推測されます。

この図は上記の理屈の模式図です。(私が想像したもので、科学的確証があるわけではありません)
上が今回の短縮エレメントで、下がダイポールエレメントです。
ダイポールは真ん中給電で、75オームと言われています。その給電点が端になると、1~2Kオームと言われています。
ツェップライクで端から給電すれば1K以上になると思われますが、短縮する(又は5/8のように延長する)と、電流の端にはならないので、数百オームと思われます。
ちなみに、電流の腹(電波のエネルギー最大)は、先端寄りになっているので、ベランダから離れて、都合が良いと思われます。
「ツェップライク」はツェップふうという意味でしょう。給電からみると、「エンドフェッド」アンテナ、つまり 端っこ給電 となります。

エレメントのコイルです。単4電池に18回巻き。2022 7/16 のをそのまま流用です。
釣り竿の先から手前10cmくらいの所にこのコイルを貫通させて、左右を養生テープでとめてます。

エレメントの先端は、目を突つかないように、丸めてあります。
ビニール線のエレメントは、よくある安物の、赤黒のスピーカーコードです。芯線を測ってみたら、直径1mmくらいでした。意外に細い。

SWRです。アンテナ直下、50cmのケーブルで NanoVNA F V r.2 につないだものです。昼だとスマホカメラで撮れないので、夜に撮ったものです。
よく使う、SSB帯に調整して、50.200MHzで 1.12です。FM帯では1.8と高いですが、実際にFMでもQSOできました。
テスト的にですが、FM波で10wかけても問題なしでした。
6mの同軸をつなぎ、室内リグすぐ後のSWR計でも、同じような曲線結果でしたが、数値は更に良い(甘い)SWRとなりました。
MMANAで、シミュレーションしてみると、給電部が上手くは再現できませんが、ゲインは ー0.09dBd でした。ほとんどダイポールに近いという感じです。
このアンテナの調整は、結構面倒な方だと思います。しかし、コツがわかって、SWRや共振周波数が、ねらったところに近づいてくると、調整作業も楽しめます。

























































