28MHz 釣り竿アンテナ

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 今年(2026年) 5月から8月まで、私はアンテナ作りや無線ばかりやっていました。

 前回、50MHzのアンテナをUPしましたが、今回は 28MHz の釣り竿使用のアンテナのことをUPします。

 

 正式な名称はわかりませんが、1/4波長接地型 です。古くは「マルコーニアンテナ」と呼ばれたのかも知れません。AMのラジオ局の送信アンテナがこれです。

 原理は、ダイポールを縦にして、半分地面に埋めちゃった という感じです。でも、接地型の方が元祖ではないかと思います。

 

 前回記事の 50MHzの釣り竿アンテナで、Eスポに乗って、北海道の人とQSOしました。その時、相手の方が、「20年ぶりのQSOですねえ。前回は29のFMでした」と教えてくれました。それを聞いて私は、急に29MHzのFMをやりたくなったのです。20年前、今の環境ではない所で、私は テンメーターFM を好んで、QRVしていました。(その時は垂直短縮DPで)

 で、10mの1/4波長なら、2.5mで済むと思いついて、作った次第です。これならベランダでもいけると。

 

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 これが私の接地型の形です。エレメントにコイルは普通ありませんが、私は少しでも短くしようと、トップローディングにしました。これで、見かけ長は2.2mくらいです。

 本来、アースは大地にとりますが、私はベランダ内に、ビニール線のカウンターポイズをとりました。

 

 冒頭の写真、まだ実験中のもので、エレメントの根元は、ミノムシクリップ線の短いのを 二三本継いで長さの調節をしている所です。

 手すりの左に載っている黒いのは、SWRを測る NanoVNA です。

 釣り竿は、手すりに、黒いゴムベルトで、軽く縛っています。ゴムベルトは役に立ちます。ゴムは自身で縮もうとするので、しっかり絞まります。針金や紐では力づくで絞めなければならず、それでいて、隙間が出来たり、仮設には不便です。

 私は移動運用の時にもよくゴムベルトを使います。バイクなどの荷台に使うゴムベルトで、ホームセンターに売ってます。

 

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 接地型はアースが必要です。私は、はじめ、鉄の手すりにアルミ簿を畳んで、密着させ、文具の棒磁石で押さえつけて、同軸のシールド側と、クリップで繋ぎました。

 これは良いアイディアでした。しかし、SWRがどうしても1.7以下になりませんでした。

 実は、50MHzのツェップの前に、50MHzのために、これと同じ1/4波長接地型を作って、電波を出したのでした。50MHzでは、アルミ簿で SWRが、1.1まで落ちたのでした。

 

 私の28MHzも、コイルをつけずに素直に2.5mのエレメントにしておけば、アースはアルミ簿で良かったかも知れません。

 ちなみに、1/4垂直接地や、グランドプーレンアンテナの インピーダンスは 36オーム とされています。

 

 ともあれ、私の28MHzの場合は、アルミ簿はあきらめて、カウンターポイズにしました。

 なんと、これでSWRが、すんなり下りました。

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 この絵の青い線がカウンターポイズです。ピンと張らずにだらんとさせた方がSWRが落ちました。長さの調節も必要です。調節後は256cmでした。

 私は、カウンターポイズ以前には、ベランダの床に、ただビニール線を寝かしておいたのですが、これはダメでした。コンクリートの中の鉄骨とのキャパシティに期待したのですが。

 私の場合の、カウンターポイズ、もしかすると、ダイポールの片側エレメントと考える方が良いかも知れません。

 なんにしても、接地型はアースが勝負ですね。

 

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 SWRです。スパンが10MHzと広過ぎる設定なので、急な谷に見えますが、29MHzのFM 29.0~29.3MHzは十分に低いです。

 

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 アンテナの先端です。太さ1.6mmのホルマル線。

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 コイル径は13.5mmくらい。単4電池に巻くとこれくらいになりました。11回巻き。コイルの線長は40cmくらい。ビニール線との総長は合計で251cm。1/4波長として計算に合ってます。

 

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 さて、こんな便利なプラグがあります。BNCのメスに、端子が2つ。ネジ絞めできます。頭にはバナナプラグも挿せます。

 私はこれを使ってダイポールの仮設をしました。移動運用などでも、急にダイポールが必要になったとき、ビニール線さえあれば、使えます。

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 ボディーには穴があるので、これを通すと、左右に引っ張られても外れません。以前、秋葉原で買いましたが、今はアマゾンでもあります。「BNCメス デュアルバナナ」で検索すると出てくると思います。

 

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 これらの1/4波長アンテナの運用には、コモンモードフィルターを使うことが必須だと思われます。

 私はアンテナの給電部の直下に、上の写真の、コモンモードフィルターをつけています。ABILITY RADIO PARTS という所から通販で購入しました。22ターン巻きのを選びました。データも揃っていて、信頼できます。

 

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 カウンターポイズの終端は高電圧になります。ベランダの造作から絶縁し、長さ調節が出来るようにしました。

 白いビニール紐の先にはフックを付けてあり、造作のちょっとした所に、引っ掛けます。

 黒のビニール線が、カウンターポイズで、赤いのは瓶の蓋です。ハンダゴテで穴を開けました。

 

 さて、このアンテナ、Eスポにのって、1エリアから、8も6も、日本中に飛びました。29のFMには、なんとも味があります。

 その後、同調点を28.7MHzくらいにして、29FMにも、28MHzのSSBにも、両方出られるようにしました。特に、28のAMで、初めてQSOしたことは忘れられません。

 

 ちなみに、50MHzの1/4波長は1.5mで、ベランダから突き出しても目立ちません。Eスポなら全国に飛びました。

 

 

 

 

 

50MHz短縮ツェップライク 2 

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 Eスポシーズンたけなわ。新しく50MHz用の 釣り竿(グラスファィバー製)アンテナを作りました。

 ベランダから斜めに出して使うものです。

 このアンテナで、QRP出力1wのトランシーバーのSSBで、海外 HL2(韓国ソウル市) とのQSOに成功しました! 

 私の住むのは関東ですが、北海道や九州ともQSOしています。もちろん、Eスポに乗ってです。

 

 当ブログ 2022 7/16『ツェップライク50MHz短縮』で、同じようなアンテナのことを載せました。その後、このアンテナでもQSOはして、電波の飛ぶことは確認しました。

 しかし、エレメントの先端と根元に、短縮コイルを入れたので、釣り竿にセットするのが面倒で、使わなくなりました。

 で今回、それをバラし、作り直したというわけです。

 短縮ですが、今回は先の方だけにコイルを入れて、トップローディングとしました。この方が、釣り竿の真ん中より先に、電波の電流の腹が乗るので、効率は良いと考えました。

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 エレメントの全長は2.24mくらいです。50MHzの1/2波長そのままだと、2.9mくらい必要ですが、釣り竿とはいえ、3mも外に突き出すのは、気が引けます。2mくらいなら、ちょっとは気が休まります。しかも、このアンテナは常設しません。QRVするときだけ出します。

 

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 エレメントの根元には、給電Box が付きます。釣り竿に養生テープで貼

ってます。

 

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 給電Box内部です。タッパーです。途中で、パーツの配置変えしたので、不要な穴も開いてます。

 結果を急いだので、丁寧さに欠けます。コイルなどギタギタですが、これでも動作しました。

 

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 Box内の回路図です。

 Cは同軸 1.5D-2V で、配線のリード部を除いた部分は5cmくらい。実測4.8pF。

 VCは、10 pFのタイトバリコン。羽の間隔が目測1.5mmくらい。結構耐圧が高い物です。おそらく1Kvはあるのでは? と思います。SWR調整後は羽が半分くらいの重なり、実測で4.9pFくらいです。

 C、V Cとなるところは、このタイプのアンテナの最重要ポイントで、高耐圧が必要です。

 コイルは太さ1mmのスズメッキ線。単4電池に巻いて作りました。外径13mmくらい。長さ55mm。

 29回巻き。19回:10回でタップを取りました。タップは調整で何度も付け変えました。ハンダ付けのため、10回巻きの方は間伸び してます。

 インダクタンスは、このコイル全体で1.9uHくらいです。

 

 始めは家の中で横にして、段ボール箱を枕にして、大体調整をしておきました。ベランダに出すと、もちろん変わりますが、始めから外で調整するよりはましです。

 エレメントの長さと、バリコンは同調周波数、コイルタップの位置はインピーダンスに関係するところです。

 しかし、調整のとき、この働きがはっきり分かれているわけではなく、両者が影響し合っています。

 また、給電Boxのコイルとコンデンサ部の計算上の共振周波数と、実際にエレメントをつけての共振周波数はー致しないようです。

 

 この回路は一般的なもので、良く出来ていると思います。

 コイルは「オートトランス」と呼ばれますが、「単巻き変圧器」です。昔からある、AC 100vのスライダックと同じです。

 短縮しない場合、エレメントの根元は、1Kオーム以上になると言われています。それを50オームに変換するわけです。電圧ではなく、インピーダンスとして。インピーダンスは、巻数比の2乗になります。

 私のこのエレメントは短縮され、根元は電流の末端ではないと思います。

 給電Box内のコイルの、タップ両側の巻数比の2乗から計算すると、180オームくらいになると、推測されます。

 

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 この図は上記の理屈の模式図です。(私が想像したもので、科学的確証があるわけではありません)

 上が今回の短縮エレメントで、下がダイポールエレメントです。

 ダイポールは真ん中給電で、75オームと言われています。その給電点が端になると、1~2Kオームと言われています。

 ツェップライクで端から給電すれば1K以上になると思われますが、短縮する(又は5/8のように延長する)と、電流の端にはならないので、数百オームと思われます。

 ちなみに、電流の腹(電波のエネルギー最大)は、先端寄りになっているので、ベランダから離れて、都合が良いと思われます。

 「ツェップライク」はツェップふうという意味でしょう。給電からみると、「エンドフェッド」アンテナ、つまり 端っこ給電 となります。

 

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 エレメントのコイルです。単4電池に18回巻き。2022 7/16 のをそのまま流用です。

 釣り竿の先から手前10cmくらいの所にこのコイルを貫通させて、左右を養生テープでとめてます。

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 エレメントの先端は、目を突つかないように、丸めてあります。

 

 ビニール線のエレメントは、よくある安物の、赤黒のスピーカーコードです。芯線を測ってみたら、直径1mmくらいでした。意外に細い。

 

 

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 SWRです。アンテナ直下、50cmのケーブルで NanoVNA F V r.2 につないだものです。昼だとスマホカメラで撮れないので、夜に撮ったものです。

 よく使う、SSB帯に調整して、50.200MHzで 1.12です。FM帯では1.8と高いですが、実際にFMでもQSOできました。

 テスト的にですが、FM波で10wかけても問題なしでした。

 6mの同軸をつなぎ、室内リグすぐ後のSWR計でも、同じような曲線結果でしたが、数値は更に良い(甘い)SWRとなりました。

 

 MMANAで、シミュレーションしてみると、給電部が上手くは再現できませんが、ゲインは ー0.09dBd でした。ほとんどダイポールに近いという感じです。

 

 このアンテナの調整は、結構面倒な方だと思います。しかし、コツがわかって、SWRや共振周波数が、ねらったところに近づいてくると、調整作業も楽しめます。

 

 

 

 

 

 

 

MMANAで 433MHz マグネチックループアンテナ

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 この記事は製作ではなく、アンテナシミュレーションの紹介です。

 当ブログ 2021 6/ 24 『マグネチックループアンテナ』で144MHzのMAL の自作を紹介しました。その記事の中に433MHz のMALも写真だけ載せました。

 今年、5月下旬に、これをご覧になった方から、430MHzのMALを MMANA でシミュレーションしたことがあるか? とコメントにいただきました。

 私は、MALのシミュレーションはしたことがなく、難しいでしょう とすぐにお返事しました。

 その後、このことがずっと気に懸かっていて、今回、自分でもやってみました。

 そしてついに、シミュレーションが出来ましたので、その紹介です。

 使用したのは、

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初期のMMANA より進化した、

MMANAーGAL basic です。(無料ソフト)

 私のは、10年くらい前の古いバージョンです。私のPCはwin7 です。

 こんなに優れたソフトは他にないだろうと、このソフトを使うたび実感しています。絶賛、感謝 しています。

 上の図は 433MHz のマグネチックループアンテナ です。シミュレーションでは円形は使えないので、8角形を使います。

 メインループの円周は 合計19.7cmです。円としての直径は、計算上、6.27cmとなります。図では大きく見えますが、6.27cmは 大人の手の小指の長さくらいです。作れば、ちっちゃいアンテナになります。

 MALの直径は、その周波数波長の 1/10~1/20 が適当と言われているので、6.27cmは妥当と思われます。

 上図、右下の欄に、選択したワイヤーの長さや各データが表示されます。

 

さて、

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 計算結果です。SWRは 1.13 ゲインは ー0.19dBd と出ました。私の体験の、MALのゲインはダイポールに近く、ほぼ同等と思っていたのとー致します。

 「地上高15m」とありますが、これは「リアルグランド」を選んだときのもので、今回は「自由空間」なので関係ありません。

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 SWRグラフです。このシミュレーションをするのに、ー日かかってSWRをここまで追い込みました。

 1.0にするのは、さらに時間と根気と執念が必要なのでここで手を打ちました。

 MALは同調範囲が狭いのも特徴で、これでは、SSB帯(430.1~431.4MHz)での使用は不適当と思われます。

 

 指向性です。X軸(ループ面)方向に指向性が少しあり、私が実物のMALで体験したものと同じです。

 ということは、このシミュレーションでも磁界アンテナとして、結果が出ていると、思われます。

 

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 「アンテナ定義」です。各ワイヤーの3次元座標のデータです。8角形を大小2つ使っているので、ワイヤー数は19になります。

 メインループの導体「R」は、半径2mmのパイプを想定しています。給電ループのワイヤーは半径0.5mm。

 また、給電ワイヤーのことと、コンデンサーのことが、下の欄にあります。

 下の欄、左に「w9c」とあり、これは ワイヤー9番の中点 に給電という意味です。bだと始点 eだと終点 を意味します。

 上の座標も含めて、これらの欄にはPCのキーボードで入力できます。

 下の欄、右。 「w6c」、0.76 とありますが、ワイヤー6番の中点に コンデンサー 0.76pF を入れた ということになります。この数値もキーボードで入力。

 ちなみに、CやLを有効にするには、有効□欄のチェックを忘れてはなりません。

 

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 ワイヤーの番号を、手書きしました。

 メインループの底辺は 19,18,2番で、 3分割しています。給電ループの脚と連結させるためです。

 9番の下に小さな赤丸 があります。これは給電ポイントの印です。本当は、中点にあるべき赤丸ですが、ワイヤー長が、2mmしかないので図示に誤差が出るようです。

 6番のセンターに赤X点。コンデンサーです。

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 ワイヤーNo. とその長さを私が表にしました。単位はメートル。

 「ワイヤー定義」の座標からは、長さは読めません。上図「形状」ページで、そのワイヤーの上で、クリックすると、右側に、そのワイヤーの各データが表示されます。

 

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 さて、ワイヤーを 「ワイヤー定義」ページで座標設定するのも可ですが、できるのは、単純なダイボールか、3エレ八木くらいでしょうか。

 円を出すには、「計算」ページの下欄から「エレメント編集」へ行き、上図のように、表中の左角のマスで右クリック。エレメントの形の候補が、ズラッと出るので、この中から選べば良いのです。

 

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 2つめのエレメントも下の2段めの欄で右クリックです。

 この機能がなければ、複雑な形状のアンテナは描けません。このソフトの作者様に深く感謝してます。

 (上辺メニューの「編集」からも行けます)

 

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 さらに、エレメトの形を整えるには、「計算」ページの下欄から、「ワイヤー編集」のページに行きます。

 この右欄に、消しゴム(消すのではなく、修正の機能です) や ペン などのマーク があって、それらを使えば、図の中で、ワイヤーの長さや位置や結合を指定できます。

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 上図は小さい給電ループ部を、更に拡大表示して、0.5ミリ単位で調整しているところです。

 

 私にはMALの理論はよくわからないので、このシミュレーションでは、めくらめっぽう、あちこちのパラメーターをいじって、それこそ、100回以上調整して、それこそ執念で、SWR  1.13  にしました。ー日 PC にかじりついていました。

 始めはSWR数百と出ました。ほぼ絶望。だんだんと下げていって、50を切ったあたりからコツがわかり始めました。希望の光。

 とにかくクリチカル。メインループをいじると、給電ループも調整。Cの値は、0.01pF刻み。

 途中、結構いい感じになったので、指向性を見る「パターン」図を出してみました。すると、指向性が、ループ面と直角方向に出ました。これじゃあただのループじゃねえか、とガックリせしも、気をとり直して、全体のサイズとサイズ比から、丁寧にやり直しました。

 SWRが20を切ったあたりで、もうこっちのもんだ、と思いました。

 

 さて、これはシミュレーションで、架空の空間でのことです。実際には同軸や、周辺の物、大地、等の影響があります。しかし、この優れたソフトは、製作の水先案内人となります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

LA1600 AMバンド 追加

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  上の写真 前回の、短波ラジオに AM用のバーアンテナコイルを付けたものです。写真はまだ製作中のもので、バーアンテナ、傾いてます。

 

 結論 短波とAM(中波)の2バンド成功しました。とりあえず……というのは後述しますが、ひとつ、不満もありました。

 回路図は前回挙げたものです。

 回路図中の C、Rの値は前回の短波ラジオと同じです。

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 OSCのコイル赤 が写真中央にあります。AMの局発コイルです。その右に、トリマーコンデンサ(5pF)が見えますが、これは後に外しました。バリコンのパディングコンデンサーは短波に取られているので、AMの局発調整用にと付けたのですが、不要になりました。

 

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 前回から使っている、バリコンです。175pF 75pF。トリマーが1つずつ付いてます。軸は延長してあります。

 こんなに小さいエアバリコンがあったのは驚きです。ポリバリコンより一回り大きいといった程度です。たぶん、古い、ポータブルラジオ用だったのでは? 日本製です。羽のギャップは 0.何mmかです。その技術に感嘆します。

 

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 バリコンを左いっぱいあたりで、関東ではー番低い 594KHzのNHKラジオ が入るように、赤コイルの1次側の発振周波数を、1048KHzくらいにしました。(1048-455=593)

 局発が受信周波数より上にあることを確認してほっとします。

 この時、赤コイルのコアは、中くらいの埋まり具合。計算では307uHくらいと予想されます。

 

 で、下はNHKから、上はラジオ日本1422KHzまで、受信できました。バンザーイ でした。思ったより簡単に、短波との2バンド化に成功しました。両バンドが影響し合うこともなく、あっけないほどでした。

 赤のコアを回わして、下のNHKが入るようにして、上のニッポン放送(1242KHz)、ラジオ日本(1422KHz)の感度は、バーアンテナの同調コイルの巻き数を調整しました。

 

 バーアンテナコイル。バリコンを左いっぱい 175pFとして594KHzのNHKに共振させるには、計算で、410uHとなります。

 ちょっと昔、市販のバーアンテナコイル SR-140 というのがあって、これが440uHでした。これを使うつもりでした。ところが、手持ちにあるはずの SR-140が家中探しても出てこない。当ブログ、『AMトランスミッター同調周波数可変Vr.1』(2022 12/4)にその写真があります。640uHと記していますが、コイルの筒をコアの端にすると440uHになることを測っておいたのに、家の中で紛失してしまいました。

 

 しかたなく、18cmのフェライトにリッツ線を手巻きしました。回数は不明ですが、60回くらい? 

 ピックアップコイルはその1/3くらいです。

 

 さて、バンザーイのあと、冷静にチェックしてみると、1422KHzのラジオ日本が弱い! 受信できるが、弱い。

 私の所では、この局の、指向性のある送信アンテナのバックになるので、元々電波が弱く、メーカー製のラジオでも、受信しづらいのです。

 しかたのないこととは言え、前述した不満とはこのことです。

 

 で、原因はすぐに思いつきました。ラジオ日本にチューニングしているときの、バリコンの容量が小さいからです。

 当ブログ『三端子ラジオIC  3』(2025 3/18) に書きましたが、LC並列共振では、Cが大きい方がQが高い と思われます。

 つまり、バリコンがあまり右へ回わりこまないうちに、1422KHzのラジオ日本に同調すればいいのだ。となります。

 そのために、NHKを捨てる!

 

 NHKを捨てる この大胆な発想となりました。つまり、バリコン左いっぱいで、810KHzの AFN が入れば良しとする。

 大体、NHK第2が無くなったので、NHK第1からAFNまでの広い200KHzが無駄だったのです。で、私がよく聞くAFNは生かし、NHKは捨てる となったのです。

 

 では、赤コイルコアを左に回して上に抜く。

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 赤コイルのコアを左いっぱいに回わしても、260uH でした。これではバリコンを左に回わしきったときに、局発が1265KHzに共振するためにはまだ多い。

求める局発の周波数は

810+455=1265KHz という計算。

 

 局発バリコンが75pFで、1265KHz共振にするには、赤コイルが211uHでなくてはいかん。となります。しかし、コアはこれ以上抜けない。

 

 そこで 思い切った行動に出ました。

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 赤コイルのシールドケースの天井を二ッパで切り開いてしまいました!

 これでコアを好きなだけ抜けます。

 

 あとはスムーズ。バリコン左いっぱいくらいで、810KHzのAFN が入るようにコアを抜いていきます。AFNが入りました。

 次にバリコンを右に回して、1422KHzのラジオ日本になんとか合わせます。そして、バーアンテナコイルの同調コイルの巻きを少なく微調整します。ラジオ日本が入っているとき、同調バリコンは、以前より大分容量が増えているので十分な感度になりました! メーカー製ラジオより感度が勝っています。

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 ちなみに、コアは全部抜くことも可能です。上記のAFN受信のときは、コアは抜ける2歩手前くらいで収まっていました。

 何度も割箸ドライバーを当てたので、赤いペンキが剥がれています。

 シールドケースの天井を破りましたが、それによるノイズはありませんでした。

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 裏からの写真です。ペットボトルのキャップはタッピングネジで板に、ゆるく留めてあり、ボトルの底に載せているフェライトバーを水平回転して指向性が活かせます。

 その右の黒いのは電池BOX。

 こんなジャングル配線でも、ラジオとして機能しているので、自分でも驚いています。

 

 NHKを捨て、ラジオ日本の 夏木豊氏の『ホット歌謡曲』や日曜日夕方、アメリカンオールドポップスをかける『宮治淳ーのラジオ名盤アワー』などの番組を選んだ というわけです。

 NHKにも、『昼の憩い』という、そのオープニング、懐かしさ満点の良い番組があるのですが。

 NHKを捨てた私の胸中には一抹のジクジタル思いがあります。

 これで物語は終わりです。ここまでご覧くださり、ありがとうございました。

 ……ジクジタル思い、なんとかしようと気にはしています。

 

 

 

 

 

LA1600 短波ラジオ

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 サンヨーのラジオIC LA1600 で短波ラジオを作ってみました。ユニークなバラックです。

 

 当ブログ(2024 12/27)の、『三端子ラジオIC  1 』から、LA1050 を使ったラジオを載せましたが、その時、LA1600も手持ちにあるので、比較のためにも、作ってみたいと思ってました。

 さらに、それ以前、『50MHzAM受信機』(2018 9/17) で、50Mを10MHzに変換し、そのあとこのLA1600で検波するという使い方をしました。ダブルスーパーの片腕として、このICを使いましたが、本業の「ラジオ」だったらどうか? と気になっていたのです。

 

 結果。短波ラジオとして実用的な性能がありました。

 6~12MHzくらいの受信範囲。アンテナに依りますが、ラジオニッケイ、7MHzのハム、アジアの放送が入ります。

 

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 さて、今回の眼目は、「ICの見えるラジオ」です。上の写真の、上辺に2つ、黒い横長の物体が見えますが、これが LA1600 と TA7368PG(音声増幅) です。

 真空管アンプの真空管と同じように、ICも見ていたい。黒いだけの、つまらない物ですが、

「こん中にスーパーヘテロダインが入ってるの? えらいもんだぜ」と眺めていたいのです。

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 というわけで、こんな珍しいデザインのラジオになりました。

 

 穴あき 蛇の目基板 を使いました。それをフロントパネルとしても使いました。そこが味噌です。ダイヤル、スイッチ、VOL を表に挿し、裏は 蛇の目を ランド として使っています。変な使い方です。

 ちなみに、裏が透けてます。

 スピーカーの前面に穴あけ加工しなくても、OKです。小さい穴ですが、元々、無数にあいてます。これはラッキー、てな感じ。

 裏は、ICソケット、スイッチのピン、IFTに、 ビニール線やCRのリードを配線してます。アースラインとVCCラインはスズメッキ線。

 こんな、常軌を逸した配線で、異常発振しないかと心配でしたが、大丈夫でした。

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 本機の基本的な回路図です。ほぼデータシートに載っている回路です。

 回路図に書けませんでしたが、二連バリコンにはそれぞれにトリマーコンデンサー(パディングコンデンサー)が付きます。

 同調バリコンは175pFなので、計算では、7MHz用のコイルのインダクタンスでちょうど良い組合せと出ました。

 局発(局部発振)は、バリコンが75pFなので、コイルはインダクタンスの多い、3.5MHz用のでちょうど良いと、計算では出ました。調整後には、受信周波数より455KHz上の発振とする予定。ただ、局発として上手く発振するかは心配でした。

 

 VCCラインのRは実際はカットしました。LA1600の推奨電圧が3Vだったので、回り込み防止も兼ねて、自分の考えで470、100オームを入れてみましたが、ない方が音圧が大きくなったので。また、なくても回り込み発振はなかったので、Rはショートカットしました。

 

 さて、実機では、AMとの2バンドラジオにするつもりで そのための切替スイッチもあらかじめ装着してあります。

 2バンドにすると、えらく複雑になります。

 そしてまた、セラミックフィルターも ±15KHz と ±2KHz の両方を搭載して、これも切り替えようと、欲ばったので、余計複雑になりました。

 2バンドのRF部の回路図です。

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 しかし、今回は とにかく短波が聞けるか ということで、AMの配線はしていません。IFT 赤 もまだ付けていません。AMバーアンテナもまだです。

 

 LA1600の8ピンに、0.01uFを付けてます。パスコンです。データシートなどにはないCですが、当機の場合、プリント基板を使わない、ジャングル配線(私の造語) なので、念のために 付けました。

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 ICのソケットは、これを半分に切って2個のソケットにしました。2つのICは、丸ピンではなく、平板のピンなのです。

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 基板用の卜グルスイッチやVRは、軸の穴をパネルに開けずに付けられて、この使い方は楽です。 これらのパーツとセラミックフィルターは秋月電子で買いました。

 IFTやFCZ互換コイルは、千石電商にありました。

 

 IFTやFCZコイルは10mm角のを使ってます。これは、基板の2.54mmピッチには合いません。45°水平に回せば2.54の穴に入るらしいけど、今回は挿さない。

 しかし、穴のランドにピンを付けるため、IFTのピンをラジペンで、少し外側に曲げました。これが危険!

 FCZコイルのピンの根元の樹脂をグニヤッとやってしまいました。ハッとしましたが、導通はあったので、リードは切れてませんでした。そのまま使いました。

 IFTコイルのピンの付け根は、固くはないので、注意です。

 IFTコイルのカバーは、アースしました。

 

 ICを見ながら楽しめるラジオ などとヘンなことを思いついたせいで、常識にはない、部品配置となってしまい、実際の製作にはかなり苦労しました。

 ジャングル配線でも、極力最短にしようと、いつもは描かない 実体配線図 を5枚書き直しました。

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 ICの型番文字も正面に向けなきゃやだ という私のこだわりのせいで、余計に困難となり、信号の流れは中央から左へ、左から下へ、下から右上、また中央へと とんでもないことになりました。

 

 さて、配線終わって、スイッチON

……何も聞こえない! ノイズもなし。無音。

 配線をよく見ると、音声増幅のTA7368PG の 7番3番ピンへの接続が逆になってました! 回路図が頭にあったので、対称的な、7と3を間違えたのですね。

 

 さて、再びスイッチON! 放送は聞こえない。でもノイズは聞こえる。もう、こっちのもんだ。

 バリコンを左へ回わして6 MHzあたりにセット。局発のバリコンのトリマーを回しました。ラジオニッケイが入りました。やった! ほとんど成功だ。

 あとは、同調バリコンのトリマーや、FCZコイルのコアを調整して、ー応高い方の局も入ってくると。とりあえずは心配していたトラッキングもOKのよう。

 しかし、予想より音が小さい。

 あっと気がつきました。LA1600の6ピン、22uFが手持ちになかったので、とりあえず、10uFでよかろうと、くっつけておきました。

 これが問題かも。調べると、6ピンはAGCに関わる回路でした。

 で、もう1つ10uFを並列に足しました。お見事。音は大きく、実用的になりました。ちなみに、30uFにしてみましたが、変わりませんでした。22uFが必用十分なのでしょう。

 

 しかし、次の問題がありました。7MHzのハムが入感しているのに、そのすぐ下に、ラジオニッケイが混信しているのです。6MHzで普通に入ってるのが、なんで7MHzにも出てくるの?

 

 で、考えました。局発の周波数が455KHz下の設定になってるからだろうと。計算してみると、この状態で7.0MHzを受信していると、局発は6.545KHz の発振のはず。そこからさらに455KHzを引くと、6.09MHz。これだ! ニッケイの混信も無理もない。イメージ混信 というやつです。スーパーヘテロダインの弱点。

 

 局発を上に取り直して解決しました。3.5MHzコイルのコアを左へ回わしてコア位置を上げました。

 

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 再調整の時は、SGが真空管のアナログSGなので、カウンターで455KHzを正確に出し、まず、中間周波数から合わせました。

 セラミックフィルターは調整できないので信用するしかなく、黄色IFTは455KHzで売られているはずですが、コアを少し(45度くらい)回わすことになりました。

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 10mm角IFTのコアを回すドライバーがなかったので、竹製の割り箸の頭を削って作りました。

 

 アンテナは、軒のいい加減なビニール線です。前述の 三端子ラジオIC の時と同じものです。

 コンセント保安アースにアースを取ればさらに感度UPします。

 私の所では机のすぐそばにアルミサッシの窓があって、そのカギの所にアースラインをクリップすると、感度UPします。(サッシのフレームは、コーティングされていて、で導通しません)

 FCZコイル は、ロッドアンテナなどのハイインピーダンスには向かないようです。

 又、コイル1次側の、中点にアンテナを付けるか、頭に付けるかですが、私の場合、中点が少し勝っていました。

 アンテナの形状、形式によって異なるのでしょう。

 

 LA1050 よりはやはり、感度も勝り、ニッケイの第1と第2が混信なく聞こえるのには感動しました。流石、スーパーヘテロダイン。

 

 5球スーパーや6石スーパーで育った私などには、ICは驚異的です。

 夜、9.84MHz、べトナムの日本語放送を聞きながら、ICを見て、「こんなもんでね~」と晩酌ー杯。「信じられんよな~」と、またー杯。「こんなに小さいのにね~」と、ー杯、ー杯、またー杯!

 

 

 

 

NHKラジオ第2 停波

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 標題通り NHKラジオの第2放送が、終了してしまいました。

 2026 3/30 0:05 のことです。

 

 友人からこのことを聞いて え? と思いました。2028年ころのはずじゃねえの? と。

 

 さて、2026年 3/30 午前中、NHKラジオ第2を 聞いてみると、BGMを流しつつ、合間に、アナウンスを流していました。

 NHKラジオ第2は終了したが、今までの放送番組の「ほとんど」が、NHK  AM (第1放送のこと?) FMや らじるらじる で聞けるとアナウンスしていました。BGMの中で、毎時か、以前の番組の開始時刻に、アナウンスしているのかも知れません。

 

 第2放送は、1日の中で、語学ばかりでなく、短いけど音楽も流していました。

 「音の小箱」だったか?  音楽の?  だったか、良い番組でした。

 で、今だけBGM流しつづけています。軽快な、ジャズなんかです。それなのに、早々に、この臨時放送は終了するのでしょう。

 

 これは、今までの中で、ー番いい番組だと思います。もし、ボーカルやシャンソンを流していたら、もっといいでしょぅ。

 なんといっても、他局のような、バカ話やバカ笑いがないのは、とても良いです。

 

 ところで、第2で忘れられないのが、気象情報 ですね。番組名は知りませんが、これを聞いて、天気図を書いていた人もいるようです。

 調整中の5球スーパーかなんかで、たまに、この気象情報が入感して、その緊張感のある、淡々とした、渋いアナウンスを聞いているのはロマンがありました。

 

 もっと早く停波とBGMのことを知っていたら、IFTを使わない、音の良いラジオを準備したのですが。

 

■後記■

 3/31 23:45 に完全停波したそうです。あっけなかったそうです。

 私は、お知らせ放送は、1週間は続けるかと思っていましたが、残念です。

 

SQ38FD と mk2

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 LUXMAN のプリメインアンプ SQ38シリーズの、FDと、そのマーク2 のことを書きます。

 1960年代、70年代の真空管アンプです。

 メインの真空管は 50CA10 という日本独自の特殊な球です。なので、今では入手困難です。私はこの記事で、これらのアンプを賛美しますが、現実的には難物です。

 

 去年(2025) の11月に、なんだか急に、これらのアンプをいじりたくなって、ジャンクを入手して、今年(2026)の正月まで、修理していました。

 

 このアンプのことは、40年前から、知ってはいましたが、今回初めて自分の手もとに置きました。観察してみてわかりました。このSQ38FD は黄金の昭和時代の象徴とも言えるなと。

 なにせデカイ。重い。幅47cm 重さ    18Kg。木のケース。デーンという存在感。

 スイッチもデカイ。レバーをガシャッと上下させる。そのストロークの長さ。現代の、スイッチポチッ なんかとは違いますぞね。

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 フロントのパネル板です。アルミの厚い板。薄いところでも3mmはありますぜ。贅沢だったんですねえ。

 ツマミもアルミの削り出し。豪華です。回わしたときの、指にしっとりとくる重量感がいい。

 写真のツマミはネジ留めになっています。ということは、これ、38FDの写真です。mK2 はボリュームシャフトが、ローレットタイプ(軸に沿ってギザギザ溝があるやつ) なので、ツマミもローレットです。mk2はここが難点。ガリVRを交換したくても、今やローレットのVRはなかなかないときた。

 

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 本体を木箱から抜き出すには、始めに、天板の鉄のグリルを外して、中の真空管を抜いておきます。あとで挿す所を正しく挿せるようにして。

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 次に木のケースごと天地をひっくりかえしました。木のケースは作業台にテープで固定しました。

 次に木のケースの底とシャーシをつないでいるビスを抜きました。

 あとは、後ろパネルを押しながら、地道に、少しずつ前パネル側に押し出しました。本体を抜き出すのも、ひと苦労。なにせ18Kgですから。

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 これは真空管とトランスを少しきれいに拭いた写真です。

 抜いた真空管を拭くには、ガラスにプリントされている表記には触れないことです。真空管の名前などの文字はすぐ剥がれてしまいます。

 脚、ピンの根本には緑青が付いているときもあるので、手指に注意です。これ毒だという説もありますぜ。

 ともあれ、ピンのサビ汚れがひどいときは、サンドペーパーで軽く擦りました。あと、洗浄スプレーとかでも。

 真空管ソケットの、ピン穴も、洗浄したり、ピン受け鉄片も、尖った細い物で、鉄片の外測をつついて、内側に向くように締めました。

 あのですね、真空管とソケットの接触不良はばかにできませんですぜ。今回、SQ38FD で、音は出るものの、ときどき、モソモソ というノイズが出る。なんだかな~と思わせる、卑怯でコソコソしたノイズでした。

 あちこち調べて、やっと、原因を突き止めました。メインアンプの初段、電圧増幅の 6267 のヤローでした。ピンが、わずかに接触不良でした。何につけても、この、はっきりしないわずかな接触不良がー番困ります。

 

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 これは mk2 のシャーシ裏です。mk2はカップリングコンデンサーに、フィルムコンを使っています。グレイの平たいやっです。

 FDの方は、60年代らしく、ペーパーコンを使っています。円筒型のやつです。

 この違いが音に出るようです。両者とも古くて劣化したパーツですが、そのまま音を聴いてみると、

 オイルペーパーの方は音が ねっとりし ていて、フィルムの方は さっぱり してるんですね。

 それはそうとして、どちらも、新しいコンデンサーに交換しなければなりません。カップリングコンデンサーが劣化していると、漏れ電流があって、次段のグリッドに影響します。DCバランスが正しく調整できません。

 

 私はこれらのアンプが家に届いたときは、まず、ヒューズを出してみます。導通あれば、第ー段階OK、ホッとします。

 ヒューズが飛んでいると、暗雲が垂れこめます。ー体何をやらかしたんだ? タマがイカレている可能性大、OPT切れてるかも。

 

 ヒューズがOKの場合、

次に球がそろっているか見ます。

 次にシャーシ裏や表をできるだけ覗きこんで、特に、ブロックコンデンサーが膨らんでないか、液漏れ跡がないか、とか見ます。

 

 で、ニオイなど異常なければ、思いきって、電源入れちゃいます。3秒で切ります。

 (本当は、固定バイアスの場合、球を始めに抜いておいて、プッシュプル球のグリッドにマイナス電圧が来てるかどうか測定するのが当たり前)

 ニオイとかケムリとかなければ、もう一度ON。(あまり古い物はスライダックで低電圧から入れていきます。)

 ヒーターが点くとホッとします。

 異常な音「シュー」とか なければ、CDで音出ししてみます。

 音が悪かろうが、小さかろうが、平気です。ガリがあっても、音さえ出てればこっちのもんです。

 

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 これは洗浄スプレーです。私は、ボリュームのガリ取りや、セレクタースイッチの接触不良に使います。

 写真のは、赤いノズルが曲ってますが、これは、私がハンダゴテを接近させて、熱で曲げました。

 ボリュームなどシャーシに付いたまま、なんとか直したいとき、スプレーノズルが曲げてあると、ノズルの入らない向きのとき、便利です。

 これは今回の大発明です。むろん、真っ直ぐなノズルも使います。

 

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 部屋の中で掃除するとき、ハケで汚れを取りながら、同時に掃除機で吸い込んでやっていました。電源トランスの上にのっている黄色いのは、100均の、硬めなブラシです。これ、ひどい汚れにいいです。

 

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 SQ38シリーズでは、プリ部とメイン部を切り離せます。写真中央の青い円板をずらすと、接続スイッチのON  OFFができるようになります。素人が知らずにスイッチを切らないようにと考えられてます。

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 フロントパネルの、モードセレクタスイッチです。

 当時のプリアンプには当たりまえについていたようです。

 これが、私などには非常に役立つのでした。オーディオが普通の装置ではなく、モノラルだとか、変則的な装置をつないでいる者には、ありがたいスイッチです。

 例えば、私のレコードプレーヤーはモノラルなので、L chにつないで、セレクタを mono L にすると、モノラルが左右から音が出ます。

 CDでも、原盤がモノラル録音の歌は、L+R で聴いた方が、音がセンターでしっかりとおちついた感じになります。

 

 

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 これ ECC83(12AX7) です。なんと、ムラード 製。知る人は よだれ です。私はびっくりしました。

 イコライザー部の初段、シールドカバーの中にあった球です。マニアックな前の持ち主が、元の12AX7 と交換したのでしょう。なめらかな、いい音がします。

 

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 これ、テレフンケンのビンテージスピーカーです。長径26cmの、楕円。かわいそうにダンボールに付けられてます。しかし、弘法筆を というやつで、これで枯れたいい音します。低音も出ます。

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 もうーつはフォステクスの16 cm。私が実験用に使うスピーカーです。

 

 私は十数年、モノラルでやってきましたので、左右チャンネル揃いのスピーカーを持ってないのです。

 で、この2つのスピーカーで聴いていました。

 

 さて、なぜ、私がSQシリーズの古い物を欲しがったかというと、このアンプのプリ部の音質調整が自分向きだからです。

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 トーンコントロール のLRch がそれぞれ独立しているからです。Lchの低音と高音、Rchの低音と高音、別々に調整できます。4つのツマミがあります。

 これはアメリカのダイナコのプリアンプでもそうでしたが、この時代は普通のことだったと思われます。

 今では、みんな、左右同じ整ったスピーカーを使うので、たとえば低音コントロールはつまみ1つで左右同時に回わせた方が便利なのでしょう。

 私なんぞは前述のように揃っていないスピーカー、部屋の環境も左右均等でないビンボーなシステムなので、この古いアンプが、役立つのです。

 

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 パイロツトランプです。電源を入れると点くランプです。円形のリング状です。非常にユニークで、惚れ惚れします。

 後ろに豆電球があって、細工があるようです。こんなデザインと手の込んだ造りは LUXMAN だからできたのだと思います。

 本体パネル全体、ツマミやスイッチのレイアウト、デザイン、素晴らしいですが、このような細部にもこだわっていたのは、昭和の気概ではないでしょうか。