レコードにボンドを塗って、パックしてみました。ゴミを取るためです。
『レコードひっくり返し妖精』(当ブログ 2023 6/16 拙稿) の妖精は気まぐれで最近出てこないので、レコードのチリパチノイズを取るために、木工ボンドでパックを試みました。
結論、いけそうです。いい感じ (尻上がりイントネーションも可) です。ただし、ただの参考として見て下さい。
レコードのチリパチノイズはなかなか拭き取れません。木工ボンドを使うというのは以前から噂されていました。私はやってみたい反面、どうなの? という思いでした。
で、今回、ひどいノイズの中古EP盤を入手してしまったので、ダメ元でやってみました。ジャズ女性歌手 リー ワイリー のモノラルです。
冒頭の写真のようにかなり厚く塗りました。厚くしないと、剥がすときに切れてしまうからです。ボンドのチェーブを手に持って、ノズルでそのまま塗りました。小さな円をくるくると描くように繋げて行きました。ただし、ノズルの先がレコード盤に触れないようにです。難しくはありませんでした。
そして、上の写真のように半乾きのときに、剥がせるかどうか心配だったので、爪でちょっとめくってみました。いけそうでしたが、ここでほぼ乾くまで待ちます。薄くて半乾きな所があると、剥がすとき、盤にくっついたまま残ってしまいます。
木工ボンドは水で薄められますが、そのまま使いました。
同様のボンドは100均にも売ってますが、今回は、コニシ のJ IS付きのスタンダードなボンドを使いました。
乾くまで、1日 待ちました。(9月の室温で)
乾くと白い色が抜けて透明にないます。
外側から むきました。(ゆっくりと)
ペローンと全部剥がれました。
チリパチノイズは無くなりました。今回のレコードはゴミの他に音溝自体にキズが多くあり、無論それは直りません。
盤に艶が出たような気がします。
悪い影響はないかも知れませんが、化学的変化はわかりません。
剥がしたパックにはレコードの溝が移ってコピーされてます。もったいないので、このパック面を上にしてレコードに載せ、回して、針を載せて音が出るかどうかやってみました。
きて、
だめでした。ピックアップは横滑りしてしまい、音も出ません。
よく考えると、回転の中心をきちんと安定させてもだめだろうと気づきました。
パックの溝に刻まれた凹凸はレコードとは反対で、音にはならないだろうと。
実験はここで終わりです。
女の人が施すパックの代わりに木工ボンドを使ったらどうかな? 安あがりだろうな? しかし、顔に塗ったまま1日おいておけないだろうなと思いました。
じゃ、人差し指の指紋をパックしたらどうだろ。他人の指紋を盗んで、指紋認証に悪用する。しかし、指の先に木工ボンドつけられたまま、1日も気づかない奴がいるだろうか? と思いました。凹凸逆転の問題もあるし。