AMトランスミッター 超簡単 Vr.2 完成編


f:id:aug417:20230126103837j:image

 この『超簡単』(OSC発振、1MHz固定) は前回、Vr.2にマイナーUPしました。本記事はその完成編です。

 

 アンテナコイルの巻数を65回にしました。コアの長さは10cm。簡易測定では185uH。チューニング時のバリコンは136pF で、計算では 1003KHz となり、妥当な値です。

 その他の回路は前回と同じです。
f:id:aug417:20230126120147j:image

 

RFメーターの回路図
f:id:aug417:20230126120505j:image

 RFメーターは 200uAくらいのラジケーターに変更し、バリコンをエアバリコンにし、そのパネルをボロな厚紙から、アルミ板に変えました。

 パスコンの 0.047uF は 0.1uF の方がノイズの面では有利です。0.047uF にした理由は Vr.1で書きましたが、高音を減らさないためですが、ごくわずかな減衰なので、0.1uFの方が良いかも知れません。


f:id:aug417:20230130131757j:image


f:id:aug417:20230130131834j:image

 

 変調率は 入力0.2vで 33% でした。30%あれば十分でラジオ放送の音量に劣りません。f:id:aug417:20230126120618j:image

 

 

 入力0.3vで 48% でした。もうまったく十分で、音声増幅段は不要と決定しました。f:id:aug417:20230126120710j:image

 Vr.2  のままで完成とし、ピュアーな音を楽しみたいと思います。

 


f:id:aug417:20230126120739j:image

 ちなみに、入力0.48vで 100% になりました。波形に歪がないのは立派です。ただし、これで音楽をかければ、過変調となり、歪みます。やはり、30~40%くらいで変調するのが良いと思われます。

 

 飛距離は、バーアンテナのあるラジオで2mくらい。ビニール線アンテナの古いラジオだと、すぐそばに置くか、ラジオのアンテナ線を近づけるかします。

 消費電流はチューニング状熊で変わりますが、メーターのピークで 0.7mA。この近辺がベストのようです。

 OSC の8ピン の電圧は 2v をキープする必要があります。トランスの2次の直流抵抗に問題なければ大丈夫でしょう。

 
f:id:aug417:20230126132448j:image

 1000KHz中心にSDRラジオで見ると、少しは不要電波が出ています。しかし、チューニング時にまどわされるような強いものではありません。200KHzごとにわずかに出ているようです。

 周波数可変型に使ったモジュールのような 分周発振 ではなく、クリスタル発振だからでしょうか?

 

 さて、余談ですが。バリコンの前のパネルは0.5mm厚のアルミ板です。近ごろでは、ホームセンターにも売ってます。1mmだと加工が面倒になりますが、0.5だと特別なハサミなら楽に切れます。


f:id:aug417:20230126130452j:image

f:id:aug417:20230126130515j:image

 このハサミ使えます。アマゾンで買いました。

 穴はキリを打つととりあえずあきますが、ルーターを使いました。なんにしても0.5mm厚は、今後、重宝しそうです。

 


f:id:aug417:20230126130615j:image

 本機(左) と周波数可変型トランスミッター(右)

 これらのシリーズ、昨年秋から長らくつづけて来ましたが、これでー旦終了します。

 

 本機 『超簡単』クリスタルOSCトランスミッター については、いずれ短波も出せる2バンドトランスミッター にしようと考えています。5球スーパーには短波も聞けるラジオが多く、それにしては、聴ける番組はラジオニッケイ だけというのは寂しいからです。自分で短波にジャズやシャンソンを流そうと思います。

AMトランスミッター 周波数可変型 Vr.2


f:id:aug417:20230104093648j:image
 あけまして おめでとう ございます。本年(2023)も宜しくお願いいたします。

 

 周波数可変型のAM送信機 ついに音声増幅部を追加しての登場です。

 モジュールをシールドしました。

 これが決定版になりそうですが、当記事の前、『Vr.1 』や『予備実験編』も参照して下さい。

 

 
f:id:aug417:20230105163505j:image
 これがシールドする前の写真です。

 シールドは気になっていたのですが、上手い囲い方が思いつきませんでした。ところが、ひょいとひらめいて、試作。上手くいき、その効果も十分あるとわかりました。

 「サー」というノイズが8割減りました。シールドがなくても、さほど気になるノイズではありませんでしたが、やっぱりいくらか気になっていました。

 バーアンテナから磁界が発生しているはずで、ノイズはその影響だったのかも知れません。


f:id:aug417:20230104100214j:image

 これはシールドの試作。モジュールの 1ピン  2ピン に0.1uF のパスコンを横ざまに追加したあとだったので、無駄な空きがあります。アース線をボディーにつけてます。

 パスコン追加はチューニング時の発振止めです。


f:id:aug417:20230104101851j:image
 ひらめいたというのは、モジュール基板の下に幅4.5mmの溝があって、ここに銅板を、向こう側まで挿し込み、ベ口状に出した所に、囲いケースをのせて、ハンダ付けするという方法です。白い厚紙を入れてずれないように固定しています。


f:id:aug417:20230104101957j:image

 これは改良時です。四方を囲うとき、モジュール基板の  5ピン  6ピン  と銅板をハンダ付けしました。アースに落とすためです。


f:id:aug417:20230104102242j:image

 これに四角いキャップをかぶせれば、できあがり。f:id:aug417:20230104134551j:image

 銅板は、本作では0.2mm厚 ですが、試作では0.1mm厚でした。0.1mm厚の方が、工作が楽です。どちらもハサミで切れますが。




f:id:aug417:20230105033543j:image
 回路図です。

 何に苦心したかと言うと、音声増幅部 エミッタに100uFのコンデンサーを付けることです。これがなければ簡単でしたが、周波数特性が右肩上がりの、低音が出ないアンプになってしまいます。

 100uFを付けることで150Hzまでフラットで、100Hzで数dB落ちるくらいです。しかし、増幅率が上がりすぎ、歪が出ます。これをどう抑えるかでした。で、入力のVRを250Kと大きくしたのでした。ついでに入力には定番の簡易ミキサー 1K を付けました。

 2SC1815  GR は  2.3mA  流れています。Y  でもOKで、470  Ohm  を 390とか、少し小さくすれば同電流になります。

 トランス サンスイ ST-17A は  Vr.1  から変更せずに済みました。

 コイルの巻数は  55回に、減らしました。これによって、チューニングが、スッキリ反応するようになりました。フェライトコアは  12cm長。リッツ線は太いのを使ってます。

 

 モジュールの内部にはチップコンデンサ 0.1  uF があらかじめ付いていますが、チューニングの同調点近辺で寄生発振するので、さらに  0.1uF  を追加します。モジュールの  1ピン  2ピン  に、直に付けました。2ピンはモジュール基板内部で5ピンに連絡しており、アースに落ちます。

 なぜ、あるポイントで発振するかは不明。モジュール出力と、アンテナ側のインピーダンスの関係かと思われます。

 私はこの追加の  0.1uF を 高音のキレのために、0.047uF にしてありますが、発振のため、ノイズのためには、0.1uF の方が安全です。

f:id:aug417:20230104132852j:image

 モジユールは1cm角で、あまりに小さいので、コンデンサーが付けづらく、コンデンサーのリードを持ってハンダ付けしてから切りました。

 

 RFメーターや、その整流回路に変更はありません。前回の記事 V r.  1  を見て下さい。

 

 

f:id:aug417:20230104134731j:image

 変調波形です。1305KHz に1KHz。これによると、変調率は40%になります。VOL.の調節次第で、放送局の音声より大きくもなります。

 

 

f:id:aug417:20230104142209j:image

 これは変調なしの、搬送波1305KHz。モジュールの出力8ピンでの波形。


f:id:aug417:20230104142407j:image

 フェライトコイルの真中での、ピックアップコイルによる波形。サイン皮に近づきます。


f:id:aug417:20230104142556j:image

 バリコンの上下での波形。ほぼサイン波になっています。不思議です。

 


f:id:aug417:20230104153508j:image

 PCを使って、当機の電波を SDRラジオ で見たところです。2倍の高調波以外は見あたりません。1 KHzのサイン波をかけてます。1700KHzに赤い線が見えますが、受信ソフト HDSDR の仕様で、受信範囲の中心線です。

 

f:id:aug417:20230104154239j:image

 1305KHzを受信したところです。

 SDR受信機は自作で、前回の記事 Vr.1 に受信の様子などあります。

 


f:id:aug417:20230105094245j:image

 4ピン  1ピン  をつなぐと、Power  ON でLEDが光るようになります。LED  の消費電流は  1.2mA  でした。じゃあ、もったいないから、シールドのふたに穴をあけて、LEDの光をパイロツトランプにしようかと思いましたが、やめました。
 LEDを使うと、変調や出力が変わってしまうのでした。同じ入力設定では、波形に歪みが出ます。f:id:aug417:20230105135243j:image

 電源設定にかかわることなのかは不明です。使うか使わないか、どちらかに決めて、操作に慣れないといけないようです。

 

 チューニングについてです。受信ラジオの周波数を合わせつつ、当機のバリコンも回わします。

 RFメーターはなくても、耳だけで十分調整できますが、メーターがあるとわかり易いです。電波が出ているかどうかわかって、安心でき、パイロットランプの代りにもなります。

 

 初めのうちはテスターで、モジュールのみに流れる電流を監視しておきます。(音声増幅部は含まない) 2~2.5mA くらいが良いようです。2.5mAを超えると音が歪んでいきます。ただし、テスターの長いリードも影響するので、バリコン角と電流がつかめたら、外します。

 メーターのピークが良いとは限りません。ピークの1歩手前などが良いようです。慣れてくると、どのへんがいい音するのかわかってきます。

 高音の出方もバリコン調整で変わります。これはラジオ側も同じで、昔から、高音を出したい時は、ラジオのチューニングを、あえて少しずらしました。

 飛距離は受信ラジオによって違います。バーアンテナのラジオなら、4~6m。これが古いラジオで、ビニール線アンテナを使うものだと、すぐそばに置かないとだめなこともあるようです。あるいは、ビニール線を当機に近づけるとか。当機が、磁界アンテナなので、受信が電界アンテナだと設置に少し工夫が必要です。

 


f:id:aug417:20230108041312j:image

 狭い板なので、パーツ構成は上へ伸びて行きます。


f:id:aug417:20230108041404j:image

 板は バラックラジオの憲法 にのっとっています。かまぼこ板 です。狭いはずです。

 ちなみに、小田原の老舗店を訪れて、買いました。当ブログ    2019   12/27 『聖地  バラックなラジオ』参照のほど。

 


f:id:aug417:20230105103710j:image

 このラジオは 1947年製のアメリカの真空管5球スーパーです。ビニール線のアンテナ式です。隣に置くとビニール線なしでOK。

 それにしても真空管ラジオの音はなんとも味があります。スピーカーは小さくてもアルニコなので音に深みがあります。これで当時の歌を聴くと、もう本当にラジオでいいや、大げさなスピーカー装置はいらねえや、と思えてきます。

 このラジオ、アクリルの表示窓がゆがんで剥がれかかってます。いい具合の わびさび で気に入ってます。なにせ76年前のラジオですから。

 

 シールドの囲いの裾をもっと長くして、I Cソケットのピンの方まで囲えばもっと良いかとも思います。(ショートを恐れなければ)

 同じ電池を ひと月使ってますが、元、6.5から6.0Vに下ってます。単3でもけっこう もつようです。全消費電流 5mA以下ですから。単1や単2にするのもいいでしょう。

 

 長々、おつきあい、ありがとうございました。

 次はこのシリーズの初めの、クリスタルOSC超簡単 に戻って、まとめる予定です。変調率によっては、音声増幅を付けず、「ピュア」をねらいたいと思ってます。

AMトランスミッター 周波数可変 Vr.1


f:id:aug417:20221210141316j:image
 ついに登場 周波数可変型AMトランスミッター  !

執念の周波数可変型!

 送信周波数を自由に設定できます。使える領域に達しました。

 秋月電子(あきづきでんし) の発振モジュール LTC1799 を使います

 

 最大のキモは フェライトバーアンテナコイルを 送信アンテナ に使用することです。これは世記の大発明ではあるまいか  ? と自負しておりす。



f:id:aug417:20221211111029j:image   
 回路図です。こんなに単純でいいのか というくらい超簡単。

 *  注  後記 * バーアンテナ

コイルの巻数は、決定版では、55回にしました。

 

 半固定のVRは 多回転ボリューム とか ポテンションメータ とかいう物です。200K  ohm です。(予備実験の編で、これが使えそうもないと書きましたが、当機の設定変更の末、大丈夫となりました。)

 モジュールの 5ピン6ピン はショートします。これによって 分周率を N=1 とします。計算法方は予備実験編を見て下さい。



f:id:aug417:20221210141340j:image
 青いのがポテンションメータ。これでAM帯はカバーできそうです。

  ポテンションメータは IC ソケットのピンへつないでいます。スクリューネジの下の脚と真中の脚をー緒に1ピンへつなぎ、3本めの脚を ICソケットの3ピンへつなぎます。

 モジュールの 5-6ピン はモジュールの上でショート配線つけてます。

 4ピンを1ピンへつなぐと、電源ONで小さなLEDがピカッ。 ただし、6mAくらい食います。電池の消耗が増えます。また、LEDからのノイズがわずかに乗ります。私は使っていません。RFメーターがパイロットランプの代りにもなるので。

 

 フェライトバーは、径1cmくらいの、長さ12cmくらいです。リッツ線は太いのを使ってます。0.2~0.3mmくらいの太さに見えます。太いと、扱いが楽です。オヤイデで 10m 600円 でした。

 


f:id:aug417:20221224100253j:image
 バリコンのホットとアースに周波数テスターを付ければ、測れます。このテスター簡易的ですが、便利です。秋月電子 TKPH6A


f:id:aug417:20221206094721j:image
 アンテナコイルは市販のバーアンテナでも使えます。バリコンの容量は初めは大きい方が良いです。

 

 ー番上のコイルは 長さ5cmです。340uH。使えますが、飛距離は1mでした。

 中段は長さ14cmで、640uH です。

 市販のコイルは線が細く、両者とも、直流抵抗が 1.7 ohmあり、下段の私のコイルは 60回だと、240uH 直流抵抗 0,25 ohm でした。抵抗が小さい方が、Qが高くなるので、太い線を手巻きした方が有利かと思います。


f:id:aug417:20221204104957j:image

 RFメーターの回路図です。メーターがなくても 自分の耳と電流テスターにたよれば大丈夫ですが、メーターがあると、チューニングが楽になり、カッコイイです。

 メーターは、絶対値を測るのではないので ラジケータ で十分です。バラックにはラジケータが似合います。

 ピックアップコイルを数回、フェライトバーに巻きます。バーの真ん中は避けた方がいいでしょう。冒頭の写真でバーの右に巻いてあるオレンジの線で、4回くらい。ラジケータの感度によりけりです。私のは 200uA計です。



f:id:aug417:20221211082719j:image 
 メーター手前の RF整流回路 は小さな基板で作りました。


f:id:aug417:20221204144808j:image
f:id:aug417:20221210141414j:image
 今回、トランスはサンスイの ST-17A に変更しました。(番外の実験ではST-28) モジュールに高めの電圧を与えるためです。入力インピーダンスも1K以上ありそうです。
 

 今回、バリコンは エアーバリコン を使いました。今までの実験でポリバリコンより、エアーの方が音が良いとわかりました。大げさに例えると、ポリはモヤモヤ感があり、エアーはハッキリ してるっていう感じです。60~70pF あたりでベストチューニングでした。

 チューニングもエアーの方が、Qが高いせいか、ベストポイントを取りやすいです。

 

 チューニングはちょっと根気が要ります。

 モジュールの発振周波数を、半固VRを測っておき、計算で出しておきます。(私のは 73K  Ohm で 1300KHz くらい) 受信ラジオをその周波数にして、近づけておきます。

 バリコンを回わして、ラジオに何かの反応が出たら、ほぼ成功。音楽を入れて流れれば大成功。あとは根気よく繰り返して、観察します。

 

 バリコン180度まわすと、音が強くなるポイントが2~3個所あることがあります。この時、電池のあとに電流計を入れておき、2.5mA 流れるポイントを選びます。これより多いポイントは高調波を選んでしまっている可能性があって、NGです。又、電流が1mA以下というポイントもニセ物です。2m~2.5mAの間が良いと思われます。

 

 この点、設定周波数は 高い方が有利です。1000KHzを超えていれば、高調波が現われるのは1500Hz以上になると思われるので。

 例えば、600Hzに設定すると、900 1200 あたりに高調波が出て、ダマサレそうです。

 

 また、このモジュールは周波数が高い方が、経験的に、わずかに調子良いと思われました。N= 1  のとき、500kHz以上という指定になっていますから。

 



f:id:aug417:20221210133416j:image  
 SDRラジオ HDSDR で当機OFF状態の 受信映像です。元々のノイズがわかります。送信は1300KHz設定。1300KHzに盛大に信号がありますが、不明。当機か、受信測SDRの内部ノイズかと。あとは静かです。



f:id:aug417:20221210134559j:image
 当機ONで 電波が出ている状態。1300KHz の倍の2600KHzに高調波が出ています。間の1950Kにも盛大に不要輻射。ただこれはラジオ帯域外なので、チューニング時にまどわされないでしょう。



f:id:aug417:20221210134735j:image
 CDから音楽を流しています。音声のスペクトラムも表示されてます。

 


f:id:aug417:20221210135254j:image
 送信 600KHz 設定です。結構不要輻射 がラジオ帯域に出ていて、まどわされそうです。


f:id:aug417:20221210111349j:image
 このように測定してました。当機の後ろの SDRのAM受信機は 以前作ったドングル利用の物です。   

 2021  12/10  UP

『SDRラジオAMチューナー ちょっとましになって』

こんなことにも使えるですね。作っておいて良かった。
 

 

  このAMトランスミッター の変調率は、入力1KHz  0.3V  で  15%  くらいと、高くはありませんが、送り出し側機の音圧によります。

 私はポータブルCDプレーヤーの イヤホン出力とライン出力で実験しましたが、両方ともOKでした。ラジオ放送局の音声より少し小さい音量でした。

 レコードプレーヤーなどは、プリアンプの出力から取りますが、VOLがついているのでOKだと思います。



f:id:aug417:20221210141502j:image
 飛距離は、ノイズなしで4mといった所です。

 実験のときは、私は、自作『ミュー同調ラジオ』当ブログ掲載。また、ソニーの最後のアナログラジオと言われているラジオも使ってます。

 

 電源電圧が 5.5V以下 になると、NGになりそうです。ただ、電池新品4本の合計が6.4Vくらい(接続した状態で) あるので、2.5mAから予想して、結構もつだろうと思います。

 実は先日、24時間スイッチ切り忘れ、測ると、0.27V 下がっていました。これから察するに、毎日1時間使ってもーニケ月はもつかなあと思っています。

 

 上の写真では一緒に撮ってますが、ポータブルCDプレーヤー や スマホ などからはノイズが出ています。AMトランスミッターや受信ラジオから離さないといけません。



f:id:aug417:20221206094119j:image 
 ペットボトルのキャップに板を挟んで、少し後ろへ そっくりかえしています。重心とメーターの見易さのためです。バラックは自在です。


f:id:aug417:20221204153244j:image

 電池Boxのネジどめ。電池があたらない所にネジ。



f:id:aug417:20221211082821j:image  
 かまぼこ板は 小田原の老舗の板です。

 

 周波数可変の利点は混信を避けることですが、DSPラジオやデジタルラジオもOKという点です。

 今の放送局周波数は日本全国、9KHz キザミになっていて、アナログと違い、デジタルはこの周波数でスパッときざんでしまいます。

 当機の周波数を微調整すれば、DSPラジオ もOKです。

 と言って自分でも気付きました。「俺の1300Kじゃダメじゃん」

1300÷9=144.444 はんぱ  !

9x145=1305

 DSPラジオでも入るように、当機は 1305KHz に送信周波数変更しました。めでたし。

 

 クリスタルオシレーター型AMトランスミッター も含めて、次は音声増幅回路 を付けるつもりです。その時はトランスも変更になりそうです。

 結果は分かりませんが、乞うご期待。

 

 ヴインテージラジオや並三、5球スーパー から流れる、自分好みのジャズや シャンソン オペラ が流れるのは、本当に至福の極み です。

 

 いずれはケースに入れようかと思います。エアバリコンのホコリよけのためにも。

 

 

 余談ながら、私、退院しました。退院して、最初に食べたのは チャーシューメン でした。病院食はすばらしいのですが、やはりラーメンの塩気と肉が恋しかったのです。次の日は寿司。病院では刺身が出ません。その次の日が、当ブログ『病院だより』にも書いたジャズ喫茶の 焼きそば でした。この3日は おおめに見たわけです。

 

 私の記事は、あとから 訂正 補足 などありますので、またご覧下さい。

 

 

 

 

 

AMトランスミッター 超簡単 Vr.2


f:id:aug417:20221119172615j:image

 Vr.2  はマイナーチェンジです。実はまだ、私、入院中です。過去の実験の中から記事を書きます。自分用の写真なので不備もあります。

 

 Vr.1の冒頭の写真を見て、ペットボトルの真ん中に、なんで穴があけてあるんだ  ? と気づいた目ざとい方もいらっしゃったでしょう。

 あの穴はメーターを嵌めるためのものだったのです。これ、高周波を見るメーターです。電波が出ているかどうか、監視できます。別名、RFメーター といいます。なくてもいいんですが、チューニングによって、針の振れに変化があり、あるとちょっと役に立って、しかもカッコイイ。


f:id:aug417:20221119173853j:image

 周波数可変 のモジュールのときも、メーター使いました。こんな感じで実験してました。ミノムシクリップのコード結構使います。自作の短いコードです。かなり便利です。


f:id:aug417:20221119182216j:image

 RFメーターの回路図です。これも超簡単。ダイオード 1N60 2本。倍電圧検波です。高周波を直流にして、メーターを振らせます。

 

 ピックアツプコイルは、フェライトバーコイルの上に適当に重ね巻きします。バーの真中から、電波が出るので、そこは避けた方がいいかもしれません。メーターにわずかですが、吸い取られるわけですから。私はバリコンに近い方に巻いています。

 巻き数は、適量、メーターの感度に合わせて加減。私のは5回くらい。

 メーターは 直流電流計 50uA を使ってますが、形が小さいので使いました。100uAで十分で、250uAでもOKです。絶対値を読むのでなく、針の振れ具合を見るだけなので、チープな ラジケーター で十分です。その方がバラックの美学的には、ステキです。メーターはネットにけっこうありますが、今やチープなラジケーターの方が入手難です。

 

*  注  後記  * 決定版では、バーアンテナコイルの巻数が60回くらいになります。
f:id:aug417:20221120163725j:image

 次のマイナーUPは、電源です。電源を4.5V にし、三端子レギュレーター で3.3V に落してます。これなら電源が、1V以上減るまで使えます。

 低損失三端子レギュレーター と謳っている物で、CMOS です。これまさに、その通りで、このレギュレーター自体の消費電流は1uAあるかどうかくらいでした。ホレました。電圧可変型や普通のレギュレーター だと、5~10mA 食ってしまいます。

 秋月電子で買いました。型番は、S-812C33AY-B-G です。

 このレギュレーターもノイズを心配しましたが、出ませんでした。これもおどろき。

 OUT側のコンデンサーは データシートによると不要のようです。ラッキー。IN側は値不明なので、0.1uFを付けときました。

 

 これでマイナーUP終了です。結果は1号と同じです。ただ距離が、電源の0.3V  UPの分、わずかに伸びているかも知れません。反対に、変調は0.3V  分、浅くなっているかも知れません。実際ラジオで聞いた感じでは、変わりありませんでした。

 

 この  Vr.  2  はまだ、波形の測定などしていませんので、次回以降に。

病院だより 雑文集


f:id:aug417:20221115192853j:image

 私は今、いわゆる検査入院で、入院しています。あることで、寝耳に水の緊急入院でした。それながら、痛いとか、自覚症状はなく、元気なのです。しかし、ラジオや無線の実験が出来ないので、全く つれづれ しています。

 で、いくつか、思いついたことを、文章で、このページに そのつどUP しておこうと考えました。

 

■「Eスポ」を俳句の季語に定めよう  ■f:id:aug417:20221118055112j:image
 当ブログで

『超再生  50MHz  Eスポのこと』 というのを載せていますが、これを書いているとき、私は自分の中学生時代のEスポの経験や憧れを、眩しいものを見るように目を細めて思い出していました。

 このとき、Eスポのこの光景の俳句が、ふと浮かびました。書きとめたのではなく、心の中に放っておきました。

 私には俳句の趣味はありません。しかし、とおりいっぺんの知識はあります。

 五七五で、季節を表わす【季語】を入れなければいけない。

 手に取って見たことはないのですが、世の中には『俳句歳時記』 という本が出ていて、そこに季語が定められて、春夏秋冬に分け並んでいるようです。

 で、私は、「Eスポ」を 夏の季語 に定めるべきだと、思うのです。i

 JARLが、俳句学界とか俳句協会とかに訴ったえたら、どうでしょぅ。

 アマチュア無線を知らない、俳句趣味の人が、『歳時記』を見て、「ん?」と思うでしょう。

 「Eスポ  ? なにこれ  ?」 

 「スポーツ新聞が季語  ?」

 「なになに、なるほど。じゃ、免許取って、ひとつやってみるか」

と、アマチュア無線の世界に入ってくるでしょう。

 リグやアンテナが爆売れすることでしょう。

 ヤエスアイコムやアルインコや、ダイヤモンド とか、無線機メーカーもアンテナメーカーも団結して、JARLと共に訴えたらどうでしょう。

 

 私のー句

 

 Eスポや 少年の夢 空を行く

 

 

■  ホスピタルグレード  ■

f:id:aug417:20221116152443j:image

 オーディオの世界では、「ホスピタルグレード」という語が使われることがあります。例えば電源コードで、抜け落ちることなく、金属の接触抵抗が低いなどの、信頼性と性能の高い物です。

 で、なんで、食事の写真なのよ  ? ときますね?

 私は入院というのがこれが初めてです。入院してー番驚いたのは、入院食の質の高さです。昔のうわさだと、病院の飯はまずい。私もそうだろうと思っていました。

 ところが、入ってみて、初めて食べたら、けっこう旨い。塩気は少ないはずなのに、イケる。私はー応健康なので、毎回、完食しています。

 それから、量として、私が日常で摂ってきた量の三倍はある。三度三度、ご飯 がついてくる。こんなに食って太らねえか  ? 胃もたれしねえか? と心配しきり。

 ところが、毎回完食してるに、食べはじめて、5日で体重が6Kg 減りました。なんで  ? すげえな 病院食  !

 もう、よほどの、技術で献立を考えてるんだろうな、また、それを実現する調理の技術。これはもう 「ホスピタルグレード」と称賛すべきでしょう。

 ちなみに私のメニューは特別な制限のない、「常食」のようです。


f:id:aug417:20221116154712j:imagel

 煮込みハンバーグです。きっと魚ばっかりなんだろうな、と思っていたらこんなのも出ました。

 毎食、フルーツも付きます。ご飯は200g。野菜は今まで私が食べていた量の5倍くらいは摂取することになります。


f:id:aug417:20221116155041j:image

 焼そば。こんなフレンドリーなのも出ました。これは本当に意外でした。我々の心まで読んで、サービスしてくれているようです。

 ご飯食に少し飽きたころ、パンも出ました。ジャムの小袋が付いていました。ゆうべは、ご飯に、ふりかけの小袋が付いてきました。

 私は焼そばは普通に好きですが、一度にこの写真ほどは食べられません。それこそ胃がもたれる。ところが、食べちゃいました。へっちゃらでした。

 

 入院食を食べると、落ち込んだ気持ちが、少し浮かんできます。ま、なんとかなるかあ、みたいに。今、心配したってしょうがねえや、みたいに。

 入院食を食べつづけると、大げさに言うと、体も心も浄化されてゆくようで、ナチュラル、ニュートラル、素(す)に戻った感じです。

 いやー、「食事の力」ってすごいなあ、と初めて心にしみました。食の大切さをもっと若いころから悟っているべきでした。

 

 ちなみに、私のよく行く、ジャズ喫茶 ティーガーデン の、名物のーつは 焼きそば です。ママが作るのは、絶品で見事です。

 青のりが天の川のように、そばの上に、ふんだんに、かけ流してあって、肉も野菜もたくさん、新鮮です。紅生姜もたっぷり添えられてます。全体、量もありますが、これがもたれません。

 

      蛇足小説

  *  ホスピタルグレードじゃない

           手術室の光景  *

「先生スイッチが、故障です。ツマミ上げても入りません。」

「何  ?  !    こんな時にか。うん、きっと、接触不良だな。君、ゴム手袋してるな  ?  」

「ハイしてます。」

「じゃあ、その機械の後ろの鉄板を外すんだ。4隅にネジがあるだろ。ピンセットの頭で回わして、抜くんだ。鉄板をはがせ。」

「先生、外せました  !  」

「よし、君は有望だ。では、中を見ろ。スイッチの裏側わかるな。次にピンセットを普通に持て。スイッチに配線が2本ついてるだろ  ? その2箇所に、ピンセットの先を、またぐように接触させるんだ。ショートさせるんだよ  !  」

「え  ? 先生、そんなことして大丈夫ですか  ? 恐くないですか  ?  」

「大丈夫だよ。そりゃ火花くらいは飛ぶさ。でも君の手はゴムに守られてる。」

「ですが、、、」

「バカ、早くしたまえ。クランケの命がかかってるんだぞ  ! 」

 

   終わり

 

 

■  病院のBGM  ■


f:id:aug417:20221117161704j:image

 本日の昼食は キーマカレー でした。おいしかったです。ヨーグルトが付いてました。ニンジンサラダは初めて食べました。おいしかったです。

 この写真、BGMのこととは、関係ありません。ここに、本当はモーツァルト肖像画を出したかったのですか、問題があるといけないので、差し替えました。あしからず。

 

 さて、病室棟の廊下にはBGMが流れています。とても小さな音でです。気づかない人もいるかもしれません。

 曲は主にピアノ独奏。騒がしくない癒される曲ばかりです。たまにオーケストラで映画音楽かポピュラーを流しますが、クラシックが多いです。

 

 きのう、モーツァルトの『ピアノソナタ イ長調』が流れました。お、いいな。と聞き耳を立てました。ターンタタ、ターンターン という有名な曲です。

 私はジャズやシャンソンを知る前は、長年クラシックを聴いていましたから、クラシツックに造詣が深いのです。私は聞いただけで曲名もわかります。

 『ピアノソナタ イ長調』は久しぶりだなあ。しずかでいいなあ~と思っていました。K(ケッヘル)331番だな、と。

 ふと気になりました。この第三楽章は別名  トルコ行進曲  という楽章ですが、演奏つづけるかなあ、と思いました。

 さて、いよいよ第三楽章だ。トルコ行進曲 だぞ。来るかなあ、来ないかなあ。とかまえました。

 来ませんでした。トルコ行進曲 はカットされていました。

 やっぱりな、と思いました。あれ、テンポが早くて元気すぎるもんなあ、病室棟には向いてねえもんなあ、と思いました。

 

 モーツァルト ピアノソナタの第二楽章の次は、ショパンの、静かなワルツがつながってました。ま、そうなるだろうと思いました。

 

 *よく流れる曲*

トロイメライ』 ピアノで。

ティー ピアノの有名なあれら。 ただし、不安にさせるようなヘンなメロディーの曲はカットで。

 

順次、いろいろ聞きました。

 下の4曲は弦楽オーケストラの演奏。

『カバレリアルスティカーナ』の『関奏曲』

サムソンとデリラ』の『あなたの声に私の心は開く』

『オーバー  ザ レインボー』

『ターミー』 米、デビーレイノルズの映画

上の2曲はクラシツクで、ほほー、という感じ。とくに『サムソンと、、』は私の好きな曲で、家では、ソプラノのレコードを聴いていました。

『ターミー』 家では、原曲の歌をレコードで聴いていました。美しいメロディーだなあと、今あらためて思いました。

 

 病院のBGM曲集は、その道の学者やプロが編集してるんだろうなあ、と思います。

 

 

 今朝、モーツァルトの『クラリネット五重奏曲』が流れていました。ちゃんとクラリネットと弦楽で。

 久しぶりだなあ、トロッとしてていいなあ、と思いました。

 でもすぐに、あれ  ? もしかしてこれ、ブラームス  ? ブラームスの クラリネット五重奏曲   ? いや、モーツァルト  ?

 わからなくなってしまいました。クラシックに造詣の深い私がです。

 

  (この記事を書き終えた翌日)

  モーツァルトの肖像はどうしても載せたかったので、思いついて、私がスマホで手描きしました。


f:id:aug417:20221119073622j:image

 

 

■  病院の窓から  ■

f:id:aug417:20221119104220j:image

 私のいる病棟の廊下の外れの窓から見える景色です。左に高いビル。真ん中より少し右に 東京スカイツリー が見えます。手前に鳥よけか、金網が写ってしまっています。スマホなので仕方ないです。

 写真は拡大してあるので、近くに見えますが、数キロ離れています。

 ちなみに、この写真、スカイツリーの、第1展望フロアー、第2展望フロアーが、木のコブのように写ってるの、わかりますか?

 これ、金網の六角形のマスの中に、ひとつづつ入れて撮るの、大変だったんですよ。

 

 この風景を見たとき、私は「あ」と思いました。左のビル、見たことある。きっと、あのビルだ。こういう位置に病院はあるんだ、と。

 このタワービルは高さ100mあって、屋上が展望階になっていて、行けるのです。私は、自分の住む町から電車でやって来て、今までに二度、上がったことがあります。

 上からは関東平野ー望というと大げさですが、けっこう見通しよく眺望できるのです。もちろん、富士山も見えます。

 この展望階をグルっとひとまわりして、東西南北の景色を見ていました。南に東京湾、西に奥多摩の山。で、そのとき、今私のいる病院も、小さな小さな白い点として、見えていたはずですが、覚えがありません。

 自分がかつて、上がった展望階が見える病院に居るなんて。「奇遇」とか、そういうお気楽なものではなく、何か思うところがありました。

 ま、それだけの話です。

 

 逆に、お気楽な奇遇といえば、旅の話です。私はけっこうあちこち行きますが、1度行った所にはまず行かないです。

 ところが、同じ所を2度訪れたという経験もあります。敢えてめざして行ったのではなく、たまたま寄ったという感じ。

 

 そういう場所の一つに、北海道の、能取岬(のとろみさき) がありました。網走の海辺。それほど有名じゃない名所。

f:id:aug417:20221121133130j:image
 1度めに行ったのは、若いころ。夏の草地に、縞模様の燈台がポツンと立ち、その向こうは海でした。

 2度めに行ったのは、それから20年後。真冬2月。雪が少し積もっていて、白。空は灰色。海には流氷が来ていました。計画もなく、通りすがりに、友人と見に行ったのです。

 ここに2度来るとは思わなかったなあー、という軽い感慨でした。

 

 実は2度めの網走行きは、無線で知りあった、網走のOB  (目上の方) が「流氷が来てるよ」というので、無線仲間と長い旅をして、見に行ったのでした。もちろん網走のOBとアイボール  (お会い)  もしました。



 

AMトランスミッター 周波数可変 予備実験 追補


f:id:aug417:20221113091730j:image

 モジュール LTC1799 のLEDが光ってる写真です。のんきな写真です。

 

 送信周波数可変型 を昨日、「未完成」ながら第一報をUPしました。

 で、昨日は、ノイズが乗るのは、各部未調整 以外に、この  IC  内部の分周 にかかわるノイズかも知れない と書きましたが、このICの原因より、各部の未調整が原因 という考えが大きくなりました。

 しかし、今は入院中で、確かめられないので、ただ覚え書としておきます。

 

 早く実験をしたいのですが 今はそれができない状況下にあるので、もどかしくて ヤンなります。

 写真は、今まで実験中に、自分用の記録として撮っておいたものです。


f:id:aug417:20221113093803j:image

 話題変えまして、この写真、LTC1799モジュール と IC  ソケット と、外付け抵抗です。

 初め、130Kの抵抗をつけたときは、モジュールの基板(緑色) に直接ではなく ソケットの脚から平ラグ端子へ付けました。

 他の値の抵抗に換える可能性もある、新品の抵抗なので、脚を切るのがもったいなくて、長いままです。これがNGでした。おかしな発振をしました。周波数はねらい通りでしたが。

 

 このICの供給会社 リニアテクノロジー(株) が出しているデータシートを、あらかじめ、見ておいたので、気にはしていたのですが。

 データシートには R SET は 2 pF 以内にしろ と書いてあります。私の配線は脚が長くて、静電容量 を持ってしまったのがNGと解釈しました。

 で、抵抗の脚を切って、モジュール基板の方へ付けたら直りました。

 この抵抗を、例えば 多回転ボリューム にすれば、発振周波数を連続して変えられて いいなあ と思ってましたが、難しそうです。

 青色のボディーの 多回転ボリューム も何種類か買っておいたのに です。

 

 

 

AMトランスミッター 周波数可変 予備実験


f:id:aug417:20221111210152j:image

 この記事は完成したものではありません。実験途中の、とりあえずの急ぎ報告です。

 『AMトランスミッター  超簡単  Vr.1』の記事からお読み下さい。(ちなみに、下のコメントらんに製作が上手くいかなかったときのヒントを加えました)

 今回は予定外の記事で

「AMトランスミッター 超簡単」シリーズの番外となります。

 

 実は、おととい、私は入院してしまいました。体は普通に動きますが、いわゆる検査入院と緊急の投薬です。

 退院を待っていられないので、書ける範囲で記事をUPしようと思いました。写真は自分の記録用に撮っておいたものです。

 

 さて、1000KHzでは地元ラジオ局と混信する地域があるかも知れないのは、なんとも悔しい  !  と思っていました。あきらめませんでした。で、ハタと思い出しました。

 秋月電子 の「LTC1799」というモジュール  (上の写真) が使えるかもしれません。

 急ぎ実験したところ、問題は今のところ少しノイズが入るということでした

。送信周波数は自由に選べて、変調もかかります。

 私は10年くらい前、このモジュールで単純な発振機を作ったことはありました。

 

 このモジュールに外部抵抗1つと配線1つプラスするだけで、送信(発振)周波数を変えられます。

 しかもこのモジュールは DIP 8ピン丸 のソケットに合い、「Vr.1」と挿し換えのせて、電源を4.5Vに変更でとりあえずOKです。配線ピン番号もそのまま合います。

 

 前回の記事で書けなかった アンテナコイルのチューニング について先に記します。

 チューニング には 真の同調ポイント と ニセの同調ポイント があるようです。ニセ というのは、高調波 例えば 1500KHz 2000KHz 低調波で500KHzなど。またわけのわからない外れた周波数。

 もし、運悪く、これらに合わせてしまうと、ラジオの受信周波数から外れているので受信不能。ラジオの周波数に入っているポイントだったとしても音が歪むのでわかります。耳がたよりです。

 

 前置きが長くなりました。

 

 さて本番です。
f:id:aug417:20221111213914j:image

 上の写真は1号(ICソケットに変更してある)のモジュールを抜き、今回のに挿し換えたものです。実験中のもので今回の記事には使用しない 青いセラミックコンデンサーが写っています。これは電源に三端子レギュレーターを付けたときの写真で、今回には不要なので、リードの片方上部は見えませんが、配線なしです。


f:id:aug417:20221112091848j:image

 *  注  後記  * 決定版では、バーアンテナコイルの巻数を55回に変更しました。

 上の図が今回の全体回路図。『AMトランスミッター  超簡単』の  OSC  を  挿しかえたものです。図の緑色がモジュール 赤線が外付の抵抗とショート線 電源4.5Vに変更。


f:id:aug417:20221112092149j:image
 モジュールの拡大略図です。秋月電子から詳しい資料がダウンロードできるので、そちらを見て下さい。

 ピンクの線が  IC。点線はモジュール基板内で連結されているプリントライン(資料には出ておらず、私が見て判断したこと) 1ー7 2ー5 つながってます。

 

 1-2には表面実装のコンデンサー0.1uF 6ー5には1000pFコンデンサー。

 4ピンはLEDを光らすための電圧入力。4と1をつなぐと、スイッチONでモジュールにのった小さいLEDが赤くピカッ。制御用の抵抗ものってます。

 だだ、LEDは電流食います。本体が1mAくらいしか消費しないのにLEDに6mA  ? も食われるのは、ケチな私は ヤ なので使用しません。それより、LEDからのノイズを危惧しました。実験だと、わずかにノイズありました。

 3ピンとICの間にはあらかじめ抵抗3.3Kオームがのってます。次に示す 発振周波数を決める計算式 には含まれていないので R  SET の値に3.3Kをプラスして計算します。

 1ー2 に0.1uFのパスコンが実装されているのにもかかわらず、私は「1号」のときの 0.047uF を外しませんでした。

 実はこれを外して 0.1 だけにすると、チューニングのある箇所で 寄生発振のようなものが出ました。0.047 を並列にすると、止まりました。高音には影響なさそうでした。未調整か、配線がヘタなのがが原因でしょう。

 


f:id:aug417:20221112093850j:image

 Nは分周率? というのか、3つから選びます。周波数によって、最敵な係数があるようで、とりあえず「1」にして、DIV(6ピン)をGND(5ピン)へ。アースしました。

 R  SETには外付けする抵抗値に 3.3K をプラスしておきます。

 私は初め、750KHzをねらいました。で、計算試行のあと、130Kオームと3.3Kを足し、R  SET=133.3K にしました。

 上式の右を先にやっておきます。10Kを133.3Kで割り、M(メガ)に直しておきます。0.0750187M

 (左の)10M x 0.0750187M =0.750MHz

つまり、約 750KHz です。

 実際これで 出力周波数を簡易なテスターで測ると750KHz を示しました。

 又、1280KHzをねらって、外付抵抗 75Kオームにしてみたところ、実際 1.281MHz を示しました。

 抵抗は1/4W型を使いました。

 下の写真は75Kオーム付けのものです。


f:id:aug417:20221112123457j:image

 

 後半は「vr.1」の記事と同じような実験結果です。



f:id:aug417:20221112154730j:image 
 モジュールの出力から取った発振のオシ口波形です。アンテナコイルは付けていません。

 パルス信号ですが、プローブを直接つないだ私のやり方がまずく、頭がナマってます。

f:id:aug417:20221112154937j:image

 これは搬送波がアンテナコイルを通過した所(バリコン)の、正弦波に近いものです。

 


f:id:aug417:20221112155323j:image

 これは入力に1KHzの信号 0.2Vを入れた 変調波形です。変調率は14%くらいだと思います。実際ラジオから聞いてみると、音量はわずかに足らない感じ。音楽の後ろの「サー」というノイズが気になりました。


f:id:aug417:20221112155805j:image

 これは入力 0.3V のとき、変調率は 22% 音量の不足感はありませんが、まだノイズはわずかに聞こえます。

 搬送波の電圧を上げているので、変調が浅くなるのは当然です。このモジュールの駆動電圧はクリスタルOSCと違い、高く必要なのです。

 

 さて、ノイズですが、まだ各所未調整なので、出るのかも知れません。

 あるいは周波数を分周で作る、半導体そのもののノイズかも知れません。

 あるいは、このモジュールにはケースシールドがないので、配線の下手際も含めて、ノイズを拾ってしまっているのか。

 変調を深くすれば、聞こえなくなるか? そのためにはトランジスタ1個の音声アンプを付けるか。

 実は「Vr.1」もグレードUPして、音声増幅部を付ける予定でしたし、今もそのつもりです。

 

 さて、未調整で、単三3本の4.5Vのこの段階で、飛距離は2m弱でした。消費電流 1.5mA。

 

 たびたび出てくる「変調率」の計算ですが、ネットに出ています。私が説明すると間違えるかも知れませんので、ネットを見て下さい。1級アマチュア無線の試験に出たような気がします。式は簡単です。

 私はかつて1アマの勉強のとき、こんな知識必要ある? と思ってましたが、今回、数値で捉え、比較でき、科学的やんけと、役に立ちました。

 

 老姿心ながら。

 1000KHzで、地元局から混信を受けるときの、回避手段はー応あります。

 まずラジオの向き、置き場所などを変えて、1000KHzに入る混信ラジオ局が、最小になるようにする。

 もしラジオにアンテナ線などつないであれば外す。

 ー方、AMトランスミッターはできるだけ近づけ向きも調整。

 トランスミッターのコイルの両端どちらか にビニール線をつけてラジオの後ろに からめたり する。

 要するに、ラジオの受信感度を下げ、トランスミッター出力を上げるという手段です。使えるかも知れません。

 

 「Vr.2」では、クリスタルOSC に戻り、電源を少し変更し、余裕をもたせ、電波をメーターで見られるようにしてみます。チューニン時の参考になります。

 

    音声増幅付き飛距離延長 の計画ですが、成功するかはわかりません。

 実はこのブログは今、病院の病室で書いてます。ハンダゴテもテスターもないので実験できません。次回については、ーニケ月先のことになるかも知れません。

 では、またご覧ください。