超再生FM つづき

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去年の暮れに、時節柄ということで、かまぼこ板の 記事を載せました。で、今日は、前々回の 超再生FMの続きを少し載せます。

この写真は、前々回UPした軍艦のようなバラック超再生の クエンチング発振 のオシロスコープ波形です。

超再生のミソあるいはキモということになりますが、こういう、断続的な発振のし方が高感度の仕掛けです。
発振すると、Qが高まるのをそのピークの寸前で落とし、また発振寸前まで持っていくことの繰り返しです。

この波形から読み取ると、125KHzで動いているようです。あちこちの資料と比較しても、まあ、妥当な波形であり、周波数のようです。
FET のドレイン側の回路から採りました。

こんなバラックでも、中ではちゃんと電気が動いてるんだなあ、と感心します。

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これは同調コイルを ワンターンコイルにしてみた実験です。これでFM帯が入ると思いますか?

入りました。OKでした。普通の何回か巻いているコイルと変わらず、いけました。感度も劣るという感じはしませでした。
輪の直径は8cmくらいです。太さは2mm。正しく形のことを記すと、円ではなく、オーム記号の形です。円は閉じていません。両端が回路へつながります。

実は以前から、FMラジオのアンテナコイルを、FCZなどの小さなコイルではなく、手製のデッカイやつでやってみたかったのです。これはその究極です。
コイルとしてインダクタンスが普通のコイルと同じならば、形はどうあれ、とにかく機能はするという道理です。
ちなみにこれ、〇型でなくても0型でも☆型でもいけます。
昔から送信機や、アンテナに、ワンターンコイルは活用されていました。

コイルフェチの私としては
「クルクルしてなきゃコイルじゃねえ」とか、
「これじゃあ、ただのワッパじゃねえの」とかチクリと思いますが、
見ようによっては、これでも美しいですね。周りが
バラックじゃなけりゃ。

ちなみに、アンテナコイルは使っていません。アンテナコイル付きも試しましたが、かんばしくありませんでした。

直接このコイルの端(2.4Kオームがついている方)にアンテナ線をつけています。写真の中の、赤いミノムシクリップで、1 mのビニール線。
又、普通はアンテナ線との間に2pFくらいをはさみますが、それもない方が良いみたいです。
ちなみに、アンテナ線は付けなくも、強い局は入ります。
このワッパが、同調以外にアンテナとしても働いているようです。

なんでもやってみないとわからないものですね。