これはFMだけが入るDSPラジオです。2016年ころ作りました。
一辺が 5 cmくらいの小型です。極小スピーカー内蔵です。10円玉よりちょっと幅のある楕円スピーカーで、BGMとして、聞くには使えます。
今から二昔前、アマチュア無線機のハンディートランシーバーで、ヤエスの VX-5 というのがありました。それがFMラジオも受信できて、手のひらに乗るくらいの小型ながら、結構いい音してました。私は、小型でも捨てたもんじゃないなと思っていたのです。
さて、この DSPラジオの、基板だけは
アイテンドーのキット AKIT-1079BK というのを使いました。
円形のプリント基板で、ICとコンデンサー、抵抗、5つのタクトスイッチのセットです。
今でもあるようですが、今のはCRがチップ型になっています。当時のこれはリード線のCRです。
アイテンドーのHPに回路図などあります。
タクトスイッチで操作します。
選局+- 音量+- 電源。
ところが、私は写真のように、ケースに納めるため工夫をしたら、失敗してしまいました。
タクトスイッチが小さくて、頭がケースの厚み以下でしたので、別あつらえのボタンをスイッチの頭に接着剤でのせました。
そして悲劇!
接着剤が多すぎたのか、スイッチを2つダメにしてしまいました。
写真のように、スイッチボタンは3つしかありません。
黄白は音量の+- 、青が選局の「-」のみ。左に見える黒いスライドスイッチは主電源と、出力のイヤホンかスピーカーかの切替えです。
選局が大変で、主電源を入れると、常に一番高い周波数からスタートします。タクトスイッチ1つをコチコチ押して、自動選局の周波数を下げていきます。
目当ての局を通りすぎてしまったら、電源OFF、再度ONにして、一番高い周波数からまた1局ずつ下げていきます。
めどくせ-ですぜ~!
以前、超再生FMの記事で、「世界一めんどくせ-ラジオ」と自ら笑いましたが、
これは「世界二番のめんどくせ-」です。
関東地方で、ワイドFM のニッポン放送から、一番下のベイFMまで移動しようとしたら、一体、いくつの局を通り越せばいいのでしょう? 数えるだけで気が遠くなります。
もし、本体基板の電源スイッチが故障せずに生きていて、それを使うなら、電源OFFにした時の設定が記憶されているので、さほど面倒なことはなかったのですがね。
(その代り常に徴小電流を消費しています)
底の盖を開けたところです。
単4電池です。
黒いスピーカーが見えます。
右上角にはブロックコンデンサーが1個、独立してます。元は基板に付ける物ですが、背が高いので外へ出しました。他のブロックコンデンサーは基板の上で寝かせています。
ケースは タカチ のを使っています。小さく、立体的に、まとめるのは結構大変でした。
タクトスイッチを上から押しても大丈夫なように、基板を固定するのも大変です。ビス穴のスペースもなく、1本だけ透明なポリネジを使ってます。あとは接着剤でなんとか。
右側面の穴はイヤホンです。イヤホンジャックは基板に付属です。
元々、このキットはイヤホン専用です。なのでスピーカーは外付けスイッチで回路を切り替えます。8オームのスピーカーで問題ないようです。
イヤホンを挿しておくなら、そのコードがアンテナになります。
スピーカーのみ使用の場合は、アンテナとして30cmくらいのアルミ線を、赤い小さなプラグに付けます。サトーパーツの極小ターミナルです。とても良いのに、これ今は売ってないかも知れません。
世界二番めにめんどくせ-ラジオ、修理は困難なので、作り直すしかありません。実はそのために去年同じキットを買ってあります。
しかし、CR がチップ部品なのです。私は、チップのハンダ付けはやったことがなくて、「そっちの方がめんどくせ-」と思ってます。