このワンコインテスター、去年(2022)9月に買って、しまいこんでいました。今回、初めていろいろチェックしてみました。
前回、このテスターにヒューズはあるのか不明、と書きました。上の写真に見える基板を外して裏を見るとこまでは踏み込んでいませんでした。しかし、ブログの筆者たる者、それではいかん、と思い、基板を外して裏を見ました。
これが基板の裏です。やはり、
■ヒューズは見あたりません■
面倒だと思っていたロータリースイッチになるところは、接点が板バネなので、その反発を押さえこんで基板のネジをはめるだけで復元できました。
で、その時思いつきました。基板、表の端に(上の写真の中央) 銅箔のランドが2つあります。いかにもヒューズの受け金具2つをハンダ付けするようなサイズです。本来ここにヒューズがあるべきだったと知れます。良く見ると、2つのランドはプリント線でつながっています。ハハーン、ガラス管ヒューズなんて金がかかるから、プリント配線でショートさせてやがるな。さすが500円だわい。ま、しょーがねーか、と思いました。
更に良く見ると、このショート配線の左のランド近く、小さなランドが割って入っていて、その間のプリント線がかなり細くなっているのを発見しました。八ハーン、これがヒューズの代わりか。ここの銅が焼き切れたら、小さなランドにハンダを盛ってショートさせて使え、というのだな、と思いました。ま、しょーがねーか、500円なら。
■ ヒューズ無しより問題の hfe測定 ■
hfe測定が作動しませんでした。調べてみると、トランジスターを挿す青いソケットが基板とつながっていません。
上の写真の左端の青いのがソケット。
写真の中央のストーンサークルのようなランドがソケットの裏側になるけど、ハンダ付けされていない。
写真左上のストーンサークルランド、基板の裏になりますが、ハンダなし。何かピンのような物で、組立てると青いソケットと結合するのかと思いましたが、そういう工夫もなし。
3つ上の写真の右側に仕様表を添えましたが、これを見ると当機は hfe測定の欄に印があって、本来、出来るはずなんですが。ま、どだい500円じゃ hfeは無理だろうよ、しょーがねーかー。「500円」が免罪符となってます。
この表を見てわかりましたが、当機にはかなりのバージョンがあるようです。
今回は電池の電圧を測ってみました。右は以前の 1KHzSG です。
同じ物を サンワの高級テスターで測りました。20年前に18000円もしたブツですが、最近不具合も出るようになりました。
最近買ったテスターでも測りました。
これらの値を比べると、ま、500円でも、電圧は大丈夫のようです。
10Kの抵抗を測りました。いく分低くめに出るようです。
ダイオードです。整流用、1000v 1Aの FRD。
たぶんこれ、しきい値の 0.443vを表わしているようです。
極性を逆にすると、「1」ですが、たぶん導通なし を表わしているようです。ダイオードについては、使えるかどうか、はっきりしません。
付いてきた電池は期限内で、電圧も普通にありました。
前回、「ま、問題なし」と書きましたが、数パーセントの誤差を気にしない測定ならOKでしょう。未確認事項もあるので、使用は自己責任となりましょう。
この写真は私が持っているテスター全部です。
アナログテスター2台は古いですがまだ使えますが、出番はあまりありません。アナログメーターの利点もあるのですが。
真空管アンプなど作って、初めて通電するとき、プレート電圧、カソード電流、などとのんびり測ってられないので、2つ以上のテスターを各所に入れて同時に測ってしまう必要があって、こんなにテスターが増えてしまいました。電圧電流さえとりあえず安全圏かどうかわかればいいので、安物テスターが混じってます。
高級テスターも20年も経つと、測定値の信頼度が下って来るようで、買い換えが必要のようです。ロータリースイッチ部の接触にも問題が出て来ます。