これは、シオヤ無線で買い物したときの、紙の小袋です。まん中のデザインには、妙な雰囲気がありますね。パラボラ少年が電波を捕まえて、楽しく歩む風情でしょうか。
秋葉原の シオヤ無線電機商会さんが、8月末(2023)で閉店しました。
私はそれとは知らず、9月7日に訪れました。店はいつものようにやってました。私はムギ球を探しに来て、9vのがないので、ご主人に、また入りますか、ときくと、「8月末で閉店したんですよ」とおっしゃった。今は、店頭品整理のために、仮りに店をやっている由。
ご高齢の主人は、「いやあ、脚が弱くなっちゃってねえ」とおっしゃった。
店を始めて、50年になるとのこと。
秋葉原に電子パーツを買いに行く人なら誰でも知っているこのお店。ラジオデパートの3階。
私はフェライトバーや、サンスイのと同等品の安い小型トランスや、L型金具をよく買いました。
で、その日は、特に必要はなかったものの、この店のお思い出にと、バーニアダイヤル を買いました。少年のころ、この減速ギアの入ったダイヤルは高価で、やっと買ったという記憶があります。
今でも高価の部類です。これを見れば、痩せて面長のご主人の姿や口調を思い出すでしょう。
そう言えば、ご主人は落語家の林家彦六さんに似ているなと思いあたりました。
この写真の上の2袋は、バリキャップです。1SV101 と1SV149。10年くらい前、秋葉原を探して歩いたことがありました。
この日、ふと見つけて、これも今は必要ないけど買っておきました。
それと、べークライトのスペーサー。これは今では診しい。
黒いのは中がギザギザになってる、ローレットツマミ。
領収書。ご主人が丹念に書いたものです。(令和4年は5年の誤り)
今はどこでもレシートの時代ですが、この店は手書きです。
奥さんと二人で切り盛りしてらした。なんとも味のあるお店でした。落ち着いた買物のできるお店でした。ラジオ少年の古里でした。