1200MHz 3エレ八木アンテナ

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今回はアンテナです。ブログタイトルの『ラジオ』を Radio=無線 と解釈すればアンテナ記事でも良かろうかというわけです。

このブログは自作の時系列順ではなく、写真や制作資料が出てきた順です。

今回の八木アンテナは、私の最新作です。2018年9月のことです。アンテナは今までに、3.5MHzから430MHzまで、数え切れないほど作りました。1200MHzのアンテナはこれが4作めくらいで。とても小さいので、らくちんです。
MMANAというアンテナシミュレーションソフトで、データを割出してその数値を元にして、机の上で、ちょちょいのちょいという感じです。
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こんな図面というより雑なメモでOK。自分がわかっていればいいのですから。
ただ、切ったり曲げたりの寸法は0.5ミリ以下の精度でやります。430MHz以上では大事なことです。
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エレメントは1.2ミリの銅線、ブームは薄い板。エレメントは輪ゴムで留める。ここが「バラック様式」の神髄です。
輪ゴムなら、エレメントの位置調整もとても楽です。ただし、長保ちしません。実験用です。
輻射器は同軸に直にハンダ付け。
同軸は5D-SFA で、硬いので、アンテナを支える役目もしています。

SWRを調整をすると、始めのシミュレーション結果とは結構変わります。今回は導波器の寸法と位置変更をしています。
FB比やフロントゲインは高周波メーターを使って調整しなければなりませんが、今回はまだメーターを作ってないので、省略。実際の通信を受信して、さほど悪くはないと、判断しました。因みに1295MHzでSWR1.1です。エレメントの位置が決まったら、ブームの板に三角ヤスリなどで溝を刻んで、エレメントが少しはまるようにします。
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上図が最終寸法です。これで移動運用して交信しました。
先頭の導波器だけ、1.0mm径の銅線です。調整時に、1.2mmの銅線が、使い果たして無くなってしまい、やむなく1.0で作りました。もし、これが1.2なら、長さは少し短くなって、101~102mmになるでしょう。
これもバラックの醍醐味ですな。
同軸や板の影響もあるので、ただの参考ていどとして見て下さい。 
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持ち運びには、100均の、A4フォルダーに入れます。なにしろ、そっと扱わないと、曲ったりします。

この3エレ八木をハンディ一機に付けて、移動運用しました。
静岡県伊豆半島スカイラインの路端の駐車場から、交信しました。
120Km離れた千葉県の八千代市の局とも交信出来ました。標高700mの地の利を得てのことですが、満足でした。

トップの写真はその時の写真です。
リグを顔の高さで、手に持って、交信します。
アンテナが揺れないようにするのが、「腕の見せどころ」です。