2cm角FMラジオにバリコン自作

桜も終わって新緑の季節となりました。
今、蓄音機2号を作っているところです。完成まではまだ時間はかかります。で、今はSP盤は聴かず、その代りCD を42アンプで聴いています。スピーカーはアルニコマグネット、さらに古くさかのぼって、フィールド型スピーカーにたどり着きました。電源は自作です。

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さて、以前の記事で、「2cm角FMラジオ」のことをちょっと書きましたが、その写真が出てきました。
このラジオキットは写真の中央に見える小さな四角い基板のみです。確かこれに外付けで単5の電池ホルダーがあったと思います。1mくらいのアンテナビニール線を付けてちゃんと放送が聞けました。

元々このラジオにはバリコンはなく、基板上のトリマーコンデンサーを小さなねじ回しで回わして選局するものでした。
それでは不便なので私はバリコンを自作して付けました。又、元々はマグネチックイヤホンで聴くのでしたが、そのままスピーカーに変更しました。鳴りました。

2006年ころのことでしたか。私は真空管プンプの部品などは持っていましたが、ラジオの自作からは何十年も離れていたのでバリコンなどは持っていなかったのですね。
で、薄い銅板2枚で作ったというわけです。
2枚の銅板は、1ヶ所をポリネジで絶縁しながら連結してあり、表側の銅板をペンなどで触って回すという超簡単で、ご立派なバリアブルコンデンサーです。
これでもFM放送3局くらいは選べました。

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写真を見ると、土台の板は蒲鉾板でした。焼き印の文字は、「小田原」「籠清」と読めます。
写真にICの型番は見えませんが、TA7792P であったと最近入手した資料でわかりました。音声増幅にトランジスタ1石使ってます。


その後すぐ改良して、バリコンらしく回転するものにしました。
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銅板2枚の固定羽の間に1枚の回転羽を入れた物です。
カセットテープのケースから取ったアクリル板がフレームになってます。
回転抽は3mmのネジで、ツマミはペットボトルコーラのキャップです。要所にスプリングワッシャーを入れて、バネにして、きつからずゆるからずにしています。
これで数局選べます。
実はこの自作バリコンだけ残っていて、容量を測ってみると、3PF~13PFまで変化しました。

スピーカーもタッパーに入れて、音もましになってます。
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アンテナはアルミ線で、適当なセンターローディングです。
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この後、このラジオはいじり過ぎて、基板もろともこわしてしまいました。
で、その後、同じICを使ったFMラジオを自作するのでした。

今、検索してみて分かりましたが、このキットの名称は正しくは、「2cmFMラジオ」でした。角の字はありません。その代わり「たてよこ2cm」というキャッチコピーが付いてました。科学教材社の製品だったようです。
「2cmFMラジオ」で検索すると、二三件出てきました。